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【プロ野球】

高橋聡文が金本監督直電に感激 虎と交渉

2015年11月15日 紙面から

阪神との初交渉を終え、報道陣の取材に応じる高橋聡文=大阪市内で(横田信哉撮影)

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 中日からフリーエージェント(FA)宣言した高橋聡文投手(32)が14日、大阪市内のホテルで阪神と交渉した。2年契約など条件提示を受けたほか、金本知憲監督(47)には電話で口説かれて感謝した。ここまで獲得に名乗りを挙げているのは阪神だけ。中日からは残留を要請されており、早期に結論を出す意向だ。

 交渉の席上、阪神の高野栄一球団本部長から携帯電話を差し出された。相手は金本監督だった。思いも寄らぬ「直電」に高橋聡は「話すと思っていなかったのでビックリしました」と感激した。

 交渉後の会見で、5分ぐらいの会話の内容を報道陣に問われると「ケガのことを、大丈夫か? と言われました。それと、一緒に頑張ろう、かな? ありがとうございます、と言いました」と笑みを浮かべて明かした。

 4年前に古傷の左肩を痛めている。それを心配されたのだが、今はもう何ら問題がない。今季は2度、出場選手登録を抹消されているが、故障が理由ではなかった。8月15日に2軍落ちしてから再昇格を果たせなかったが、2軍戦では、8月25日の広島戦(ナゴヤ)で1失点して以降は、9試合(8イニング1/3)を連続無失点で締めくくり、防御率0・68としっかりと結果を残していた。

 「どこかを痛めて投げられなかったわけではない。体の調子はいい」

 午前中に鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」で自主トレに励んでから、電車で移動して交渉に臨んだ。詳細は明かさなかったが、2年契約などの条件には「とてもいい評価をしてもらっているな、という感じ。監督がすごい評価をしてくれているという話を聞いて、うれしかった」と満足そうだ。

 会見では笑みがこぼれっぱなしだったが、これには「カメラマンが頭をぶつけられたのを見て、それが気になって笑っていただけです」。

 阪神は金本監督の強い要望を受けて、獲得に乗り出した。高野本部長は「監督がぜひ獲得してほしいということで、球団は全面バックアップする気持ちを伝えた」と話した。その誠意を感じた初交渉となったようだ。再交渉する可能性もある中日に残留か、それとも阪神移籍か。「まだ決めているわけではない。なるべく早く決めたい」と高橋聡。時間をかけるつもりはなさそうだ。 (吉川学)

 

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