ここから本文です

30分間に7カ所襲撃=3チームで分刻みの犯行―パリ同時テロ

時事通信 11月15日(日)10時49分配信

 パリ検察のモラン検事は14日の記者会見で、同時テロの推移を分刻みで説明した。
 実行犯は三つのチームに分かれ、競技場とレストラン、バタクラン劇場をそれぞれ襲撃。30分余りの間に7カ所を立て続けに襲う用意周到な犯行の様子が明らかになってきた。
 ロイター通信などによると、最初の襲撃は13日午後9時20分。フランス対ドイツのサッカー親善試合が行われていた競技場のゲート付近で、襲撃犯の1人が着用していた自爆ベストを起爆させた。犯人が死亡したほか、近くにいた1人が巻き込まれ、一連のテロの最初の犠牲者となった。
 その直後、カラシニコフ自動小銃で武装した複数の襲撃犯が、セアトの黒い車でパリ10区に出現。同25分、レストラン2カ所のテラス席で金曜の夜を楽しむ人々に向かって乱射し、15人を殺害した。
 同30分、最初の襲撃があった競技場で2人目の男が自爆死。1人目と似た自爆ベストを着用していた。
 10区に隣接する11区では同32分と同36分、レストラン2カ所が相次ぎ銃撃され、計24人が死亡。いずれの現場でも、黒いセアト車に乗りカラシニコフを持つ襲撃犯が目撃されており、10区と同じチームによる犯行とみられる。同40分ごろには、男1人が11区にある別のレストランで自爆死。巻き込まれた1人が負傷した。
 同じ頃、襲撃犯3人がバタクラン劇場付近にフォルクスワーゲンの黒い車で乗り付けた。3人は劇場内に侵入すると、コンサートに熱狂する若者らに向かって銃を乱射。89人を殺害して劇場内に立てこもった。
 同53分、競技場付近で3人目の男が自爆。最初の襲撃からここまで、わずか33分間の凶行だった。 

最終更新:11月15日(日)14時22分

時事通信

本文はここまでです このページの先頭へ

お得情報

その他のキャンペーン