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パリ同時テロで128人死亡 1月に続き悪夢再び…仏非常事態宣言

立てこもりのあったバタクラン劇場に到着した警官たち
立てこもりのあったバタクラン劇場に到着した警官たち(AP)
Photo By AP

 パリ中心部の劇場や郊外の競技場近くなど6カ所で13日午後9時(日本時間14日午前5時)すぎ、ほぼ同時に乱射や爆発が起き、少なくとも市民ら128人が死亡、約250人が負傷した。実行犯8人も死亡した。オランド大統領は非常事態を宣言し「“イスラム国(IS)”が実行した」と断定。同組織は犯行を認める声明を出した。

 花の都パリが、恐怖の戦場と化した。

 惨劇の始まりは繁華街のカフェだった。金曜の夜を楽しむ客に男が銃を撃ち始めた。男は向かいのカンボジア料理店にも銃弾を撃ち込み、計10人以上が命を落とした。

 その約20分後、カフェから約6キロ離れた、国立競技場「スタッド・ド・フランス」の周囲3カ所で爆発が相次いだ。約8万人で埋まった競技場ではサッカー・フランス―ドイツの親善試合が行われており、爆音はテレビ中継を通し、視聴していた国民にも届いた。

 ほぼ同時刻、今度は競技場から約7キロ離れたバタクラン劇場近くのカフェで、黒い服で素顔をさらしたままの若い男らが自動小銃を乱射し始めた。男らは「アラー・アクバル(神は偉大なり)」「シリアのために」などと叫んだ。

 その後、男らは米ロックバンド「イーグルス・オブ・デス・メタル」のライブが行われていたバタクラン劇場に乱入。満員の約1500人の観客で埋まったホールで銃を乱射し、観客を殺害し始めた。舞台のギタリストはギターを持ち上げて銃弾を防ごうと必死だった。人々はパニック状態になり出口に殺到。AFP通信によると、乱射は約10分間続き、犯人は多数を人質に立てこもった。治安部隊が突入したが、実行犯は自爆。同劇場では少なくとも78人が犠牲となった。

 同劇場は1月にテロが起きた風刺週刊紙シャルリエブド本社に近い。パリの老舗劇場としても知られ、日本のperfumeや、きゃりーぱみゅぱみゅもコンサートを行ったことがある。

 劇場にはラジオ局のリポーターが居合わせた。男らが弾を込め直す瞬間を見計らって脱出。劇場の外で20〜25人が道路に横たわっているのを目の当たりにした。リポーターは「大虐殺だった。倒れた人を踏み越えて出口を探した」と声を震わせた。

 イスラム国は14日、「忠実な戦闘員らが堕落した都を攻撃した」との犯行声明をインターネット上に発表した。

[ 2015年11月15日 05:30 ]

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