【BOX】井上尚弥いとこ・浩樹、プロ転向表明「一緒に世界王者に」

2015年11月13日6時0分  スポーツ報知
  • 井上尚弥(左)、拓真兄弟に囲まれ、プロ転向を表明した井上浩樹(中)

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(22)=大橋=のいとこ、浩樹(こうき、23)が12日、横浜市内の大橋ジムでプロ転向を表明した。今秋の和歌山国体を制覇したアマ5冠の実力者は「尚弥たちと一緒に世界王者になりたい」と意気込んだ。

 井上家の“最終兵器”だ。浩樹は尚弥の父・真吾トレーナー(44)の兄・雄一さん(46)の次男で、小学3年生から高校まで尚弥らと一緒に練習に励んだ。「尚弥と拓真がプロで活躍する姿を見て、自分もやってみたいと思った」。長身のサウスポーで、来年のリオ五輪を視野に拓大へ進んだが、プロ志向が強く昨秋に中退。先月の国体Vで花道を飾った。真吾トレーナーは「浩樹は距離感が良く、カウンターもいい」と評した。

 19日に東京・後楽園ホールでプロテストを受ける。合格すればプロデビューは12月29日、尚弥と拓真が初防衛戦を行う東京・有明コロシアムでの興行で、スーパーライト級6回戦になる予定だ。

 練習前に会見を見ていた尚弥は「浩樹は気持ちが弱い。井上家らしくない」と冗談交じりにプロ転向を歓迎した。日本人のスーパーライト級世界王座は藤猛や浜田剛史、平仲明信らがいるものの、ベルトを巻くのが難しい激戦区。「日本、東洋太平洋王者レベルまでは行ける。スーパーライト級は世界のチャンスが少ないので、チャンスが来たら一発でものにしてほしい」と期待した。

 浩樹は「まず目の前の試合でいい勝ち方をするのが目標。スピードには自信がある。世界王者を目指す」と夢は大きく持っている。(飯塚 康博)

 ◆井上 浩樹(いのうえ・こうき)1992年5月11日、神奈川・座間市生まれ。23歳。尚弥の影響で、小学3年から本格的にボクシングを始める。相模原青陵高で国体を2度、選抜大会で1度優勝。拓大に進学。昨年12月、全日本社会人選手権、今年10月の和歌山国体で優勝。アマ戦績は112勝(60KO・RSC)18敗。身長178センチの左ボクサーファイター。

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