2015年06月26日

オナニーとステッチ

 出勤時、自転車通学の学生が大勢いるのだけど、その女子生徒の多くが、片手を股間に置いて運転をしていて、おいおい6月1日から厳しくなったという自転車の道路交通法的に、片手マスターベーション運転は果たしてどうなんだい、おまわりさんたちに囲まれて、まわされて、これが本当のおまわりさんね、ということになってしまうんじゃないのかい、と思う。この軽妙なトークに対し、ちがうよパピロウ、あれはスカートが風でめくれるのを防いでいるんだよ、などと訳知り顔で唱える人がいるかもしれない。うっせばーか。僕だってはじめはそう思った。だけど次の瞬間、あれがスカートが風でめくれるのを防いでいるんじゃなくて自慰をしているんだったらおもしろいな、と思いついたので、そっちの説を採用することにしたのだった。眠気の残る気だるい出勤時、行きかうスクールガールたちがみんなオナニーをしている、赤信号で停止することはできても、指の動きにブレーキを掛けることができずにいる、と考えると、それだけで心がもっこりする。
 という全体的に最低な雑談の後に、これからきわめてほがらかな手芸の話をしたいと思います。いつか純粋な手芸好きが、なんかしらのキーワード検索でこの記事にたどり着いたとき、えっサテンステッチについて知りたかったのに、なんかスクールガールのオナニーの話なんだけど! グーグルのもしかして検索、あまりにももしかして過ぎるんだけど! さすがにそんなはずないんだけど! とたまげてくれたら本望だ。
 そんなわけで先日書いたとおり、ステッチの技法をきちんと学習し、それでもってイラストを刺繍してみた。縫ったのはクチバシである。刺繍映えするのはヒットくんよりもクチバシかなあ、と判断した。
 
ステッチクチバシ.jpg

 線はアウトラインステッチ、色部分はチェーンステッチ、目はフレンチナッツステッチである。なかなかうまい具合に仕上がった。これまで、面を埋めるステッチというものはサテンステッチ一択なのかと思っていたのだけど、本に紹介されていた作品に倣ってチェーンステッチでやってみたら、すごくよかった。サテンステッチも使い所によってはいいのだろうけど、あまり大きい面をそれでやろうとすると、のっぺりしてしまう。その点チェーンステッチだと、ある程度の隙間ができて、軽やかであると同時に、しかもそれが刺繍の刺繍らしい「表情」みたいな効果さえあったりする。そうなのだ、サテンステッチのよろしくない点として、サテンステッチは人間が必死にやるより機械のほうが上手、ということが言えると思う。とにかく糸で面を埋め尽くすものなので、表情とかは関係なく、とにかく正確無比にやればやるほど、きれいな仕上がりになる。人がサテンステッチをするということは、言わば活字書体をトレースして字の練習をするようなもので、そんなものは機械に任せておけばいいのだ。そういう意味でチェーンステッチはいい。し甲斐がある。同じ形のものを繰り返し並べていく感じ、結婚式のウェルカムボードの猫を例に出すまでもなく、性に合っている。ちなみに写真では隠れているが、もう1枚の布と縫い合わせて、綿をつめて、タグにチェーンを通して、なんとなく作品っぽくした。はぎれに刺繍がしてあってもしょうがないので。今回は絵の形に合わせて布を切ったけど、たぶん丸とか楕円とか、穏当な形のほうがまとまりがいいだろうと思う。次回はそうしようと思う。
posted by papiro at 23:48| Comment(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。