【BOX】柴田が4連続KO勝ちでW防衛

2015年11月9日22時29分  スポーツ報知
  • 3回、打ち合う柴田明雄(左)と前原太尊康輝

 ◆プロボクシング ▽東洋太平洋・日本ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇柴田明雄(TKO 7回1分31秒)前原太尊康輝●

 東洋太平洋・日本ミドル級王者の柴田明雄(33)=ワタナベ=が、東洋太平洋同級1位、日本同級5位の前原太尊康輝(22)=六島=に完勝し、東洋太平洋王座は5度目、日本王座は4度目の防衛に成功した。柴田の戦績は27勝(13KO)8敗1分け、前原は9勝(9KO)2敗1分け。

 7連続KO勝ちで挑戦してきた前原を、3倍以上のキャリアを誇る柴田が子供扱いした。3回に右ストレートで尻もちをつかせると、6回は連打でスタンディングダウンを奪取。「相手のパンチが見えてきたので、カウンターを取ろうと思った」という5回こそポイントを許したが、6回から再び足を使って反撃。7回にまとめにかかったところでレフェリーが試合を止めた。

 これで4連続KO勝ち。「慎重に戦ったのがよかった。途中から相手の距離が分かった。下馬評が五分五分だったので、最近の中では一番気持ちが高まっていた。倒したい思いがずっとあった」と充実感を漂わせた。

 片方だけのタイトルを懸ける選択肢もあったが「ある時から背水の陣でやっていくと決めたので、だから両方(のベルト)を懸けようと。退路を断って、その試合に臨む」という男の強さだった。「キャリアを積んで、ランキングが上がって、チャンスが来たらやる。そういう夢は持っています」と渡辺会長。防衛を重ねながら、世界に挑戦する機会をうかがう。

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