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指名手配された夫の車を松江市沖の海中で発見 広島・庄原市の殺人事件
平成12(2000)年3月、広島県庄原市山内町の民家で、住人の井上幸子さん=当時(63)=が胸などを刃物で刺殺され、県警が殺人容疑で夫の靖幸容疑者=当時(66)=を指名手配した事件で、靖幸容疑者が使用していたとみられる車が松江市内の海中で見つかっていたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。広島、島根両県警は今後、車を引き揚げて調べを進める。
島根県警によると、松江市で24年9月から行方不明となっていた飲食店の女性従業員の乗用車を今年8月、同市内を流れる大橋川で発見した。このとき、捜索範囲だった同市の七類湾で、靖幸容疑者が使っていたとみられる車のナンバーと一致する車を発見したという。
広島県警によると、靖幸容疑者は事件後、家族に妻の殺害と自殺を電話でほのめかしており、その後行方が分からなくなっていた。両県警は、車の引き揚げ作業を進めて詳しく調べる。