ゼルダの伝説・ムジュラの仮面(5)(ラスボスについて/考察/ネタばれあり)
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作成日時 : 2005/03/26 14:43
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*ゲームをクリアしてもタルミナには謎がいっぱい。今日もどこかを旅しています*
今は昔、ニンテンドー64でのゲーム体験記(2000年4月27日発売)
■ムジュラの仮面と鬼神の面と手帳イベントについて考えてみました■
「こういう捉え方もあるんだな…」くらいの軽い気持ちでお読みになって下さい。
《ツインモルドの亡骸を手に入れる…》
この段階で私が入手していたお面は、全部で22個。アンジュイベントはあとに回し、先にラスボスと戦うつもりでいた私はクロックタウンへと先を急ぎました。
準備をととのえて時計塔の上へ、月の内部に広がっていたのは以外にも美しい草原。青い空もまぶしい日差しも、私が子供の頃友達と遊んだ広い「はらっぱ」に似ていました。
大木の根本に座っていたムジュラの仮面をつけた子供と言葉を交わした後、戦いの場へ。(私はこの草原に他にも子供がいることを、この時気づいていませんでした。)
《お面屋さんの言葉》
大苦戦ではありましたがラスボスを倒し無事にエンディングをむかえながら、お面屋さんの言葉に何か含みがあるような気がした私。「あなたのお面にはしあわせがいっぱい詰まっている。これは実にいいしあわせだ。」
???彼が求める「しあわせのお面」って、こういうことを指しているのかしら。確かにムジュラの仮面は優しさやいたわりや、感謝といった気持ちの対極にあるもののようです。邪気がぬけたということは、ただの器にもどったという事なのかもしれない。
かつては禍々しい儀式をとりおこなう時に、実行者が気を集中するためだけに使われた道具だったはずです。ムジュラの仮面は繰り返される呪術によって異形のものたちの棲みつく仮面となり、ついには意志を持つに至ったのかもしれません。そして人々に災厄をまき散らす魔物になり果ててしまったのでしょう。
などと考えてリンクの旅を振り返ってみると、リンクが人々にしあわせをもたらさなければ、リンクもまたラスボスをうち倒すことが出来なかったんだという、当たり前の事に気がつきました。いくつかのお面がなければここまで来る事ができなかったんだもの。リンクにしあわせを運んでもらった人々が、ある意味手助けしてくれたようなものだと思いました。
《かくれんぼ》
私に遅れること半日、娘がラスボスと戦おうとしています。あれ…あの子たちは何?前にいたかしら?気がつかなかった。亡骸の仮面をつけた子供達は次々とリンクのお面を欲しがります。うちの子供の様子を見ていると、うさぎずきんなど大事なお面を後に残して、他のお面から渡していきます。
…そうよね、苦労して集めたんだもの。それにどんどんお面が減っていってしまうと、これからの戦いを考えると大事なお面ほど手もとに残しておきたくなるでしょうし、可愛くて気に入ったお面もあるでしょう。
どうしてあの子たちはお面を欲しがるのでしょう?リンクの力を弱めるためでしょうか。仮面の子供達の問いかけの真意について私があれこれ思いを巡らせているうちに、娘は最後に残ったうさぎずきんを渡していました。
誰もいなくなった草原で、ムジュラの仮面の子供は最後のお面「鬼神の仮面」をくれました。
《手帳イベントを完成する》
自分の目で確かめてみたいという好奇心と、アンジュさんに申し訳ない気持ちも手伝って気合いを入れてイベントを成功させました。これであれをのぞいて全てのお面が集まりました。さあ、もう一度月の中へ…。
デクナッツやゴロンのお面をつけていると、「顔を見せて…」と言われます。これらのお面は受け取ってくれないし、なんだかイヤな様子です。単純にゲームの上で、リンクが不利になるから? それとも癒しのお面だからなのでしょうか。
ムジュラの仮面はリンクが鬼だと言っています。へぇ、自分は鬼じゃなかったのね。それじゃあいったい自分のこと何だと思っているのかな。
《鬼》
鬼はもともと「穏」(おん)の「ん」が「に」に通じて、「おに」となったもので身を隠すことからきている言葉です。「逃げるだけ」と彼がいうのもその辺からきているのかな?でも鬼は追う者でもあるのよ。鬼は異世界から現れ、姿を自在に変える事が出来、常ならぬ力を使います。確かにリンクに重なる部分もある気はしますが。
私はムジュラの仮面って、ありとあらゆる負の感情の寄せ集めだと思っています。人々のしあわせを押しつぶして、さらにマイナスのエネルギーを貯めこもうとしていたのでしょう。自分が大きくなる事しか考えていない、どん欲に喰いつくそうとする。あのデコボコした月は仮面の内側を、はからずも見せてしまっていたのかもしれないですね。
《鬼神の仮面》
亡骸の仮面の子供たちは、ムジュラの仮面の分身のようなものでしょう。問いかけは一種の心理攻撃。彼はリンクからお面を取り上げようとしたのじゃないかと思うのです。タルミナの人々のしあわせがいっぱい詰まったお面。彼は「弱そうなお面」と言いましたが実際はそうではない。全てのお面をリンクが差し出したときにすでに勝負はついていました。
何故ならしあわせというプラスのエネルギーを喰ったムジュラの仮面は、「ゼロ」になってしまったのだから…。
どうもおのれを省みる、などという部分もこのラスボスは持ち合わせていない様ですね。鬼神の仮面の凄まじいまでの力の理由を、私はよこしまな仮面がただのお面になってしまったからだと思っています。
《ボンバーズしあわせ計画》
「鬼神の仮面」はボンバーズのしあわせ計画の最終到達点のようです。20人全てをしあわせにするというボンバーズの目標が、最後の最後にムジュラの仮面によって完結させてもらうとは…。「鬼神に邪(よこしま)なし」(鬼神は道にはずれた事をしない)というくらいです。よこしまなものが山ほど詰まったムジュラの仮面が太刀打ちできようはずも無かったでしょう。
最初私は団員手帳って、ただのサブ・イベントだと思っていたのです。クリアするために必要な部分もあるけれど、こんなふうに関わってくるとは思っていませんでしたから…。もちろんはじめにお断りしたように、ここまでつらつらと書き並べたのは、あくまでも一個人の解釈と想像にすぎません。ええーっと思われる部分も多々あるでしょうしね。
制作者がどういった意図で作ったのかは、ご本人にお聞きしなければわからないことです。他の方はまた違った感想を持っていらっしゃる事だと思います。それをわかった上で色々と推理し、考えてみました。もう一つのダンジョンを解くみたいで、何か私一人で楽しんでいる感じもしますね。
こんな雑文を読んで下さったあなたに、心から感謝申し上げます。
2000.6.7 BY watayuki
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色々な事を感じつつ遊ばせてもらったゲームです。
奥の深い豊かな作品でした。ありがとう。
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