きゃりー、Perfumeも公演 日本人アーティストゆかりの地が惨劇の標的に

2015年11月15日6時0分  スポーツ報知
  • 銃撃があった直後のレストランの外には救急車が駆け付けた(ロイター)

 フランス・パリの中心部や郊外などで、13日午後9時(日本時間14日午前5時)からわずか1時間ほどの間に6か所で乱射や爆発が起きる同時多発テロが発生した。128人が犠牲となり約250人が負傷。容疑者8人も死亡した。オランド大統領は、過激派組織「イスラム国」による犯行と断定し「イスラム国」側も犯行声明を出した。

 午後9時50分ごろに武装集団が襲撃し、立てこもりが起きたバタクラン劇場。少なくとも80人が亡くなり最も多くの犠牲者が出た。パリ市内の中央部に位置し、「シャルリエブド」本社にも近い。当日は、米の2人組ロックバンド「イーグルス・オブ・デス・メタル」が公演を行っていたが、過去には、きゃりーぱみゅぱみゅやPerfume、SCANDALなど、多くの日本人アーティストがステージに立ったことがあった。

 目撃者によると、犯人らは「アラー・アクバル(神は偉大なり)」「お前たちがシリアでやっていることの代償を払うのだ」などと叫びながら約1500人の観客に向かって劇場後部から銃を乱射。銃弾を装填(そうてん)し直しながら約10分以上撃ちまくった。ステージ上のギタリストは、ギターを持ち上げて必死に銃弾を防ごうとした。

 居合わせたラジオ局のリポーターは「まるで鳥でも撃つようだった。恐怖の10分間、全員が床に伏せていた。大虐殺だった」。実行犯が弾を込め直す瞬間を狙って逃げ出したが、劇場の外にも遺体が横たわり、辺りは血の海と化していたという。

 多数を人質に取って犯人が立てこもっていた劇場に警官隊が突入したのは、14日午前0時半ごろ。最初のテロから約3時間半が過ぎていた。犯人らは自爆したが、劇場テロの実行犯の1人は、当局の監視対象になったことがあるフランス人の男との報道もある。

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