【巨人】飛ばす長野!メジャートレで30発、バットに340グラムの重り

2015年11月15日6時0分  スポーツ報知
  • 真剣な表情でランニングする長野
  • ティー打撃する長野
  • 長野の使用する重りつきのバット

 巨人・長野久義外野手(30)が14日、30本塁打のノルマを課された。江藤打撃コーチは「30本くらい打てる力はある。そこを目指してやっているはず」と期待。今季はチーム最多ながら15発に終わり、秋季キャンプでは広角打法への回帰と同時にパワーアップにも着手。「僕のことはそっとしておいて」と言葉少なな背番号7だが、メジャー仕様の重りをつけてティー打撃するなど、精力的にバットを振り込んだ。

 長野が握るバットの先端に、見慣れない物体がくっついていた。正体は、スイング強化のための重りだった。バットの先端からかぶせるような構造で、打撃部分は加工されている。そのため従来の輪っか状の重りと比べ、ボールをとらえた際の打感が伝わりやすい。メジャーリーグでは主流のモデルだといい、世界トップクラスの打者たちが愛用。重さは約340グラム。長野は、総重量1・3キロになったバットをブンブン振り回していた。

 「僕のことはいいので。そっとしておいてください」。本人はそう控えめに話すが、周囲からは大きな期待が寄せられている。東京での球団行事を終え、4日ぶりに宮崎に戻ってきた由伸監督は「首位打者を取ったり、最多安打を取ったり、それだけの力はあるわけですから、タイトルどうのこうのは僕からは言わないが、ただ、持っている力は最大限に出してほしい」と復活を願った。

 さらに、江藤打撃コーチからは「今年、(本塁打が)15本だったことを考えれば中距離打者だけど、30本くらい打てる力はある」と求められた。押し込む力を磨くために、芯に鉄球が入った超重量ボールでティー打撃。体幹とバランス強化のために、右足一本立ちでマシン打撃。未体験の30本塁打に向け、ハードメニューを、黙々とこなした。

 今季は自己ワーストの打率2割5分1厘と低迷。安打を量産していた頃の広角打法への回帰を目指し、体の内側から素早くバットを出し、中堅方向へ打ち返す練習も反復している。苦戦した外角の球をさばくために、構える直前に両ひじをわずかに伸ばして懐を広げる「プチ神主打法」にも修正。「やるべきことがたくさんある」と言っていたように、同時進行で課題克服に挑んでいる。

 そんな長野の姿に、指揮官も「彼も自分自身の悔しさもあると思うし、中心となってやっていかないといけない自覚はあると思うのでね」とうなずいた。多くを語らずとも、バットで名誉挽回する。(尾形 圭亮)

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