横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)が1敗を守った。

 力自慢の小結栃ノ心(28=春日野)を右四つでとらえ、上手を与えず慎重に寄り切り。「相手はまわしを取ると強いので、取られないように頭をつけて(相撲を)取りました」と、狙い通りに仕留めた。2場所休場明けだが感覚も戻りつつあり「少しずつですけど」と話した。

 勝ち残りの土俵下で、白鵬のやぐら投げを見届けた。2009年名古屋場所13日目以来、6年ぶりの珍手。その前回は自身が横綱朝青龍に食らっており「覚えてますよ。腰を低くして、相手の勢い、タイミングに合わせて、俺の足の間に足を入れてひねる。きれいに決められましたよ。危ないですけど」と、懐かしそうに振り返った。