情報通信をとりまく環境は、この数年で劇的に変化しています。モバイルの世界では、高速無線通信方式としてLTE(Long Term Evolution)が本格化し、スマートフォンが飛躍的に普及すると共に、タブレットPCやモバイルルータをはじめスマートメータのような新たなネットワーク接続端末も登場し、いつでも、どこでも、さまざまな端末からブロードバンドにアクセスする時代になりました。また、固定通信の世界では、FTTHやCATV回線上で映像サービスや多様な情報アクセスと処理がクラウド技術などにより簡単に実現できるようになりました。さらには、プラットフォームのオープン化も進み、世界同時的にいくつもの技術やサービスが展開されるようになりました。

KDDIではこのような急激な変化に対応していくために、“マルチネットワーク”“マルチデバイス”“マルチユース”を実現する「３M」と、海外で積極的に事業展開を図る「グローバル化」を戦略の基軸として打ち出しました。KDDI研究所でも、この「３M戦略」について、低コストで高付加価値、高信頼、高品質なネットワークやサービスを生み出していくための研究開発を推進する一方で、今後さらに夢のあるサービスを提供するために必要な技術を先読みして取り組んでいきます。また、米国サンフランシスコ拠点なども活用して積極的にオープンイノベーションに取り組んでいくことで「グローバル戦略」にも貢献していきます。

私たちはこれからも、日々進化する情報通信社会において、より安心・安全・快適でありながら、常に時代を先取りした新しい価値や体験を提供できるよう、 “創造への挑戦”を続けてまいります