拡散…削除しきれない有害情報 児童ポルノなど9割超が国外サイトに掲載 (1/4ページ)

2015.11.15 08:23

児童ポルノは96%、リベンジポルノは71%の国外サイト削除率を達成

児童ポルノは96%、リベンジポルノは71%の国外サイト削除率を達成【拡大】

  • 違法・有害情報対策の実績を説明するセーファーインターネット協会の吉川徳明事務局長(右)

 インターネットの普及と平行して広がっているネット上の有害情報を、どうすれば無くすことができるかが、ネットの健全な利用に向けて重要な課題となっている。ヤフーなどネット関連企業が加盟する一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)によれば、有害情報の多くは国外サイトに掲載されているが、同協会が行っている削除依頼によって、多くが削除されていることが判明した。ただリベンジポルノなどは、投稿から時間が経てばネット上に“拡散”し、削除しきれない場合も出てくるため、同協会では見つけたら素早い対応が必要と訴えている。

 セーファーインターネット協会によると、ネット上にあるわいせつ表現、児童ポルノ、リベンジポルノ、危険ドラッグといった違法・有害情報の調査で、2013年11月から2015年7月の間に把握した違法・有害情報は4118件に達した。このうちの9割以上の3876件が国外サイトに掲載されていた。

 一方で、同協会が違法・有害とは言い切れないが、削除が望ましい情報も加えた4254件に削除依頼を出したところ、国内サイトは約8割、国外サイトでも約7割の情報が削除されたという。日本とは法律が異なる場合があり、所在もつかみづらいことから“無法地帯”だと思われがちな国外サイトでも、要請を出せば対応してくれることが示された。

分野別では、児童ポルノが全体で1237件あり…

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