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日銀 金利上昇備える引当金導入
11月14日 0時43分

日銀は、将来、デフレから脱却して金利が上昇した場合、赤字に陥るおそれがあることに備えて、保有している国債から得られる利息収入の一部を引当金として積み立てる制度を設け、財務の健全性の確保を目指すことになりました。
日銀はおととし4月、大規模な金融緩和を導入し、巨額の国債を買い入れて金融市場に大量の資金を供給しています。この結果、保有する国債の利息による収入は1兆円に上っています。しかし、将来、デフレから脱却して金利が上昇する局面では、金融機関が日銀に預けている預金に対する利払い費が増え、赤字に陥るおそれがあるとしています。
このため、日銀は国債から得られる利息収入の一部を引当金として積み立てる制度を設け、必要に応じて引当金を取り崩して日銀の財務の健全性を確保したいとしています。この制度の導入で、今年度の引当金の総額は数千億円程度に上る見込みで、その分は、日銀が国庫に納めてきた金額が減ることになります。
日銀によりますと、同じような仕組みは、アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会やECB=ヨーロッパ中央銀行でも導入しているということです。日銀は13日、麻生副総理兼財務大臣に対して制度の導入を要請し、政府は、来週にも閣議で決定する見通しです。

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