お金の運用の「解決策」。知るべき商品は3つだけ!
それでは、読者は、お金の運用をどうしたらいいのか。
そもそも、お金の運用で失敗する大きな原因は、金融マンから勧められた商品を受動的に検討するところにある。金融マンは、手数料を稼げる商品を勧めるのであって、顧客に取ってベストの商品など教えてくれない。
余計な商品をあれこれ検討するのは失敗の元だ。運用のための商品は、以下の3つだけ知っておけばいい。
1.個人向け国債・変動金利10年満期型
2.MAXISトピックス上場投信(コード番号1348)
3.上場インデックスファンド海外先進国株式(コード番号1680)
リスクを取りたくないお金で10年くらい使わない金額は、「個人向け国債・変動金利10年満期型」で運用しておけばいい。10年国債の流通利回りの約3分の2の金利が支払われ、直近の金利支払い2回分のペナルティでいつでも「元本で」償還出来るので、元本割れの心配がない。
長期国債が暴落(長期金利が上昇するということだ)しても大丈夫だし、銀行預金よりも安全面では安心だ。銀行、証券会社、ゆうちょ銀行の何れでも買えるし、毎月発行されている。注意点は、この債券を買いに行って、別の商品を勧められても聞く耳を持たないことだ。
販売手数料が安く(国から代金の0.5%が支払われる)、10年間資金が寝るので、金融機関は別の商品を勧めようとするが、相手にしてはならない。
リスクを取ってもいいと思うお金は「MAXISトピックス上場投信」(国内株式)と「上場インデックスファンド海外先進国株式」(外国株)の2つで運用しよう。両者の比率を概ね4:6くらいで組み合わせると効率がいい。
何れも「ETF」(上場投資信託)と呼ばれる商品で、株式のように取引所に上場されていて売り買いが可能だ。
ネット証券を使うと、1千万円程度の売買であれば1千数百円程度の手数料で売買出来、運用管理手数料が安い。前者(設定は三菱UFJ国際投信)は年率0.078%(税抜き)、後者(設定は日興アセットマネジメント)は0.25%と、一般の投資信託で運用することが馬鹿馬鹿しくなるなるくらい手数料が安い。
NISA(少額投資非課税制度)でも、これらの商品に投資するといい(注;ETFに投資するためには銀行でなく証券会社でNISA口座を開く必要がある)。
内外の株式を合わせた運用でどのくらいのリスクとリターンがあるか明確に数値化することは難しいが、機関投資家の運用計画などを参考に判断すると、長い目でみて平均的に年率5%くらいの収益率があり、この「上下に」最大40%程度ブレがある、というくらいに考えておくといいだろう。
「よく分からない」という方は、どちらも最小単位は2万円内外で買えるので、数万円ずつ買ってみて、様子を見るのが現実的かも知れない(金融論的に厳密には非効率的だが、勉強の方法として現実的だ)。
そして、繰り返すが、「リスクの大きさは投資金額の大小で『自分で』調節すること」が肝心だ。
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