グルメ19(最終回) さらばカンロよ | |||||
カ、カンロくんの料理が吐かれるなんて 初めて見たわ! これが料理まんがの最終話冒頭1コマ目のヒロインのセリフです(笑) 「牛肉特有の臭みを完全に消したはずなのに、どうして・・・(要約)」 完璧なはずの自分の牛肉料理を吐かれてしまった理由がわからず、カンロは悩みます。 そして やせ夫くんの吐いたゲロを触り、嗅ぎ・・・その理由を探ります。 汚いゲロにもじかに触って原因を調べようとする立派な料理人!といった描写で、 2ページ12コマの中の6コマも自問自答するという、長い長ぁ〜い困難を経て、ついにやせ夫くんの偏食の秘密にたどりつk って早ぇよ!!早すぎ! それに、そんな急に立派な料理人描写をゴリ押しされても戸惑います。 原因に気づいたぞーと喜ぶカンロを見て驚く醤男は冷や汗かきまくり。ラスボスの威厳ゼロです。そしてこともあろうにカンロに懇願しはじめます。 「お・・・教えてくれないか その理由を」 もう勝てる気しません。 そんな 「とっても卑怯な」醤男くんに、場内は大ブーイング。 「ちょっと醤男くんそんなのフェアじゃないわよ!」 「てめえもバッチイ思いをして自分で考えろー!!」 さんざん言われ放題です。 が、ちょっと待ってほしい。 さあ勝負だっていう段階になって勝手に自己判断で暴走「予行演習」して(前話参照)、その失敗の原因を究明、じっくり考え直して、再度「本番」に臨む。 そんなカンロは汚くねえのかよ!? まあ、そんなことには気づいていないので(作者が)、カンロは汚くないのです。 いかにも醤男だけが卑劣で卑怯な外道。カンロは立派な料理人。えらい。すごい。 そんな描写で話は進みます。 ゲロを触る触らないに論点があるところだけはちょっとだけ正しいといえば正しいんですがね。 そもそも本当は試作料理を作るのがアリかナシかでもめるべきじゃないかと思うんですが・・・。 さらに「卑怯な」醤男くんは、何を血迷ったか「安室奈美」のサイン入りブロマイド(笑)をエサに カンロを誘惑します。 繰り返しになりますが、これは料理まんがの最終話です。安室奈美恵さんは怒っていい。 (急に立派な料理人として描写されはじめたばかりだが)我らが誇り、立派な料理人である主人公・食井カンロがそんな姑息なエサにつられるわけが・・・ 普通につられました。まんまと。ゲロだけに あっさりその「やせ夫の牛肉嫌いの原因」を教えてしまいます。 あと、言っちゃあなんですがキモすぎます。
そしてその判明したやせ夫の牛肉嫌いの原因=「ステーキゲロの歯型」の分析とは! 赤身には歯型があるのに脂身には歯型がない → すなわち やせ夫は脂身がニガテ! ということだそうです。 逆に「赤身を噛んで吐いてるんだから赤身がニガテ」と考えることもできるんじゃないか、とか、ツッコミどころはあるんですけど あと、やせ夫くんは「口の中のステーキの赤身だけを選んで噛む」能力、「バイティングセレクトリーンミートインマウス」を持つスタンド使いです。天ぷらの衣に包まれたステーキの赤身だけ選んで噛むとか、それ以外には考えられません。なんという無駄特殊能力。英語はテキトー雰囲気重視です。 しかし、その貴重な情報と交換でゲットした「安室奈美ブロマイド」だと思われたそれは、茶屋醤男くん本人のブロマイドでした。
やっぱり 大ホテルの料理長様ともなれば、自分のブロマイドくらいは常備してますよね。あるあr・・・・ねーよ!!! 「安室じゃないじゃんかーーっ!!」 と泣き叫び悔しがるカンロ。いや、俺なら安室の写真なんかより断然こっちのが欲しいんだが(笑) 「バカめ!ひっかかるやつが悪いんだ!」、と開き直る醤男。 そんな とっても悪い醤男くんに、大会の主催者である日本一の食通・食井カン太さまも怒ります。(怒るのは安室奈美恵さんです) 「こりゃー卑怯じゃぞ醤男くん!ワシはキミが不正のない純粋なグルマンだとずっと買っておったのじゃぞ!!」 そんなこんなで、もしも安室ブロマイドがホンモノだったなら卑怯じゃなかったような流れで話が進みます。いやそもそも真に卑怯なのは予行演習カンロだし、卑怯な予行演習による有利不利をタイにするには醤男にも「原因」を教える方がスジなわけで。ブロマイドの真偽とか関係ないわけで・・・何が正しいことで何が正しくないことなのか もう わけが わかりません。 カン太さまに責められた醤男はさらに開き直り、「ついに本性を表したド悪党!」みたいな感じで 「そんな甘いことを言っていては厳しい料理界は乗り切れない!どんな非難を受けようがこのレースに優勝するためならなんでもやる!」 といったようなことを宣言します。(クソ長いうえにつまらないので本文丸写しでなく要約です。) これ、別に言ってることはそんなに悪くないというか、ある意味ガムシャラというか、一生懸命でいいことなんじゃないかと私は思うんです。 しかし完全に、先程も申し上げた通り「極悪人の外道が、本性バレて開き直ってる」といったように描写をされてしまっています。あわれです。いつものライバル悪党化現象ですね・・・。そのセリフ吐くなら、別に安室ブロマイドが本物でも良かったような・・・ そんな「とっても卑怯で悪い」醤男くんの恐ろしさに気づいた食井カン太さまがとった行動。 「よしルールを変えよう!」 「茶屋醤男の反則によって カンロの勝ちーーーっ!!」 (゚Д゚)・・・・・・・・・ もうこれで最終話終了でいいんじゃね? どっちが 汚いん だ・・・ 最終話の4分の1(36ページ中9ページ)がこんな流れなんですよ。 第18話更新からこの最終話の更新まで9年4ヶ月も滞った理由が少しでも伝われば幸いです。もう8ヶ月粘って「10年」と言いたかった。 このページの上の方で「前話参照」などとサラっと書いてますが、単行本持ってなくてココでしかグルマンくんを知らない人からしたら「9年前の記事をサラっと『参照』しやがって!無とはいったい・・・・・・うごごご!!」みたいな気分になるのかもしれません。大変申し訳無いです。おねがいだから苦情の電話とか入れんといて下さい。夏休みの宿題に提出した生活作文(どう見ても親執筆)が審査を通らず佳作も入選もしなかったからと腹を立てて苦情を入れるとかほんま勘弁してください。 続く |