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小泉ブレーン書類送検の余波…脱衣場でブルガリ窃盗

上げ潮派らの政府紙幣論議も後退

 小泉政権のブレーンで、「霞が関埋蔵金ハンター」としても知られる元財務官僚の高橋洋一・東洋大教授(53)が31日までに、警視庁練馬署に窃盗容疑で書類送検された。小泉純一郎元首相の威光が低下する中での事件。反麻生を掲げる政治家の中には高橋容疑者をブレーンと仰ぐ面々も多いだけに、今後の政局にも微妙な影響を与えそうだ。

 調べによると、高橋容疑者は24日午後8時ごろ、東京都練馬区の「豊島園 庭の湯」の脱衣場で、区内に住む男性会社員(67)が使っていたロッカーから現金5万円入りの財布や、数十万円相当のブルガリの高級腕時計など計約30万円相当を盗んだ疑い。

 高橋容疑者は「いい時計で、どんな人が持っているのか興味があった。申し訳ない」と供述しているという。

 高橋容疑者は1980年に旧大蔵省入りし、小泉政権時代には竹中平蔵総務相のスタッフとして郵政民営化などを推進。麻生太郎首相や与謝野馨財務・金融・経済財政相らを厳しく批判するとともに、退官後の昨年3月には財務省を批判する著書を出版していた。

 それだけに自民党ベテラン秘書は「ダメなときはなにをやってもダメ。それがついに小泉氏に降りかかってきている。定額給付金政局で政治的影響力を失い、かんぽの宿問題では郵政民営化を進めた小泉−竹中路線に犯罪的なイメージすらついた。そしてこの事件。まさに小泉構造改革の終焉といった感じだ」と語る。

 政策面で高橋容疑者を頼りにしていた面々も真っ青だ。高橋容疑者は反麻生のドンである自民党の中川秀直元幹事長ら「上げ潮派」や、自民党を離党した渡辺喜美元行革担当相らの政策を理論的に後押し。政府紙幣発行を模索している自民党若手も、高橋容疑者を勉強会の講師に招いている。

 それだけに自民党有力筋は「自民党は麻生首相の不人気、民主党は小沢一郎代表をめぐる西松建設事件を抱える状況となり、『自民党内で新しい旗を立てる』という中川氏や第3極をめざす渡辺氏にとっては歓迎する流れだった。だが、ブレーンがこれではトホホだ。政府紙幣論議も後退するだろう」とみる。

 高橋容疑者が衣服に埋もれた財布や腕時計を埋蔵金と勘違いしたかは不明だが、発掘の対価は大きいようだ。

ZAKZAK 2009/03/31

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