中年・熟年読者が涙を絞る! 国内最大のヒットシリーズ『ズッコケ三人組』がついに終幕!!
あの『ズッコケ三人組』が、ついに、本当に、12月発売の『ズッコケ熟年三人組』で、いよいよシリーズ完結を迎えることになりそうだ。
「え、まだやっていたの!?」と驚く人も、「小学生のころ、図書室で読んだなぁ」と、懐かしい少年少女だったころを思い出す人も多いだろう。『ズッコケ三人組』(ポプラ社)シリーズは、作:那須正幹、画:故・前川かずお→高橋信也による児童文学で、1978年に第1弾『それいけズッコケ三人組』が発売されて以来、シリーズ累計で2,500万部以上の国内児童文学最大のロングセラー。
99年にNHK教育テレビ『ドラマ愛の詩』で実写ドラマ化、2004年にはTVアニメ化もされた『ズッコケ三人組』は、04年にシリーズ50作目『ズッコケ三人組の卒業式』で、一旦終幕。だが、翌05年に「1作限りの続編」として、40歳となった三人組を描いた『ズッコケ中年三人組』を発表。ハチベエは家業の八百屋をコンビニへ転換、結局博士になれなかったハカセは中学校の社会の教師に、モーちゃんは波乱万丈のすえ会社員に……と、それぞれ中年となった三人組の姿に、ファンたちが大喜び!
当初の予定では、『中年』は1作のみ、10年後に50歳となった三人組を描く『ズッコケ熟年三人組』を刊行するという構想が、『ズッコケ中年三人組』の後書きで語られていた。だがファンの声援に押され、また担当編集の「10年後、那須さんが生きているかどうかわかないから」という冗談まじりの後押しもあったそうで、『ズッコケ中年三人組』もシリーズ化。翌06年には『ズッコケ中年三人組 Age.41』が刊行され、以後1年に1冊、1歳ずつ年齢を重ねる『中年三人組』が描かれることに。
結婚して子どもがいたり、独身貴族を貫いていたり、子育てや介護、不倫など中年にリアルな問題と、『ズッコケ三人組』の物語をリンクさせたストーリーが、かつて少年少女だった中年読者から好評を博していたが、『ズッコケ中年三人組』11年目となる今年12月に、『ズッコケ熟年三人組』を発行し、シリーズの完結となる予定のようだ。
シレッと『ズッコケ熟年三人組 Age.51』を来年にでも発行してほしいものだが、那須氏も73歳。今度こそ本当に終結してしまうのだろう。最後まで変わらぬ三人組の友情を楽しみにしたい。