NHK 「アナザーストーリーズ」を見ました。
伊藤みどりさん、荒川さん、真央ちゃん3人を並べて、むりやりトリプルアクセルのお話に仕立てるのがそもそも無理があります。
それはまあいいとして、
3Aは男子でも難しいですよ、と。
男子も3Aを跳んだら、メダルが取れますよ、と。
そして流れたボイタノさんとオーサーさん、両ブライアンの映像。
ボイタノさんはたしかに3Aでした。
直後のこのオーサーさん、これを3Aとして、1度ならず、2度目はスロー映像で流したのです。
それが、これ↓
これが3Aですって。
私には、3Aがパンクして2Aになった、としか見えませんが。
ミスター・トリプルアクセル、と言われていたオーサー選手。
そして、今や、結弦くんのコーチでもある、オーサーさんの映像がこれです。
あんまりじゃないですか。
ただ、伊藤みどりさんが3Aを習得するために、両ブライアンの映像を見て勉強したのはほんとです。
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ナレーションは言うのです。
「日本人でも世界の大舞台で戦えることを初めて証明した伊藤みどり」。
日本人でも・・・・
「でも」、とは何ですか、「でも」とは。 卑屈ですね。
そういう言葉が、「西洋人は東洋人より上」という意識を植え付けるのです。
いいですか、みどりちゃんよりずっと前、世界で初めて5種類の3回転ジャンプを跳んだのは、佐野稔さんなんですよ。
東京での世界選手権では、フリーで1位になってるのです。
話を元に戻しましょう。
カルガリーオリンピックの映像では
「当時跳べた、ありとあらゆるジャンプを見せた」ですって。
もっと言い方があるでしょうに。
優勝したカナリナ・ヴィットは、簡単な方から2種類の3回転ジャンプしか跳べなかったのに、伊藤みどりは5種類の3回転ジャンプを計7回跳んだのです
と言ってほしかったわ。
「本人としては やりきった演技だったが、審査員の評価は5位止まり」ですって。
あのね、規定演技で10位だったんです。図形を描くあれ。
オリジナルプログラムで8位まで追い上げて、フリーでは3位になり合計5位だったのです。
審査員の評価は、技術点では5.9が7人です。
5.8を出したのが、当然のことながらヴィットの東ドイツと、デヴィ・トーマスのアメリカの審判員だけだったのです。
(昔は、自国の選手に高得点を出し、ライバル国の選手には点を出さないのが当然だった)
審査員は、みどりちゃんの技術が世界一だと評価しています。
それが証拠に、6連を挟んだ、最終グループのトップバッター、カタリナ・ヴィットは、氷の上で踊ったかもしれないけど、私には滑ったようには見えませんでした。マツコ・デラックスさんもおっしゃっているでしょ?
「今、見たら、つまらない演技よ」って。
スケートを解っているカルガリーのお客さんもヴィットの時はスタンディングオベーションをしてないし、ヴィットの技術点はすごーく低かった。
解説の五十嵐さんはこう言いました。
「後ろにデヴィ・トーマスが控えていることと、審査員が先に伊藤みどりちゃんを見てしまったからですね」。
5種類の3回転ジャンプを7回クリーンに決めた選手と、3T、3Sしか跳べないヴィットでは、審査員だって差をつけないわけにはいかなかったんです。
「当時、世界では美しく踊る演技が主流。伊藤のジャンプは高い評価につながらなかった。」
だから、高い評価を得ましたっ!
ここまで嘘を並べられると、みどりファンとしては、黙っておられません!!
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みどりさんは、中学時代に3Aを跳んでいますが、カルガリーの後、モチベーションを上げるために再び取り組みだし、同じ年の暮のNHK杯で、この巨大な3Aを成功させます。
https://www.youtube.com/watch?v=Eoyg_ENPc1E からお借りしました。
これはね、結弦くんより、高く跳んでます。
「だがオリンピックまで1年を切ったとき、突然彼女のスケートに異変が見えだす」
と言って出してきたのが、これ。
1991年の世界選手権です。(#76参照 )
オリジナルプログラム直前の6分間練習中の、ドイツ選手との激突です。
なぜ、これが、みどりちゃんのスケートの異変になるんですか。
この時、解説の平松純子さんは、こう言っておられました。
「まえから危ない選手だったんですが、まさかみどりちゃんが狙われるとは・・・」。
この選手が故意にぶつかったとは言いませんが、注意力散漫の選手だったのです。
この激突で、胸を強打し、息が出来なくなり、左足のスケート靴に穴が開き、それでもみどりさんはオリジナルプログラムを滑るべく、リンクに上がったのです。
そしたら、この番組では
「国際大会でありえないミスを連発した。」と言って、この映像を出してきました。
いいですか、6連で選手と激突して、胸を強打し、靴に穴が空いているんです。
それなのに、棄権せず、演技をしたのです。
動揺もあったでしょう、興奮して、思いのほかスピードも出たでしょう。
目測を誤り、リンクに飛び出してしまったことは、「ありえないミス」ではないのです。
みどりちゃんは、この後、リンクに素早く戻り、演技をちゃんと最後までやったのです。
結弦に負けず劣らずのこのガッツを見よ!
どうしても、オリンピックの1年前のプレッシャーに押しつぶされそうになっているみどり、を演出したいようですね。それが気に入らないのです。
1年前では、オリンピックにつぶされてはいません。
それが証拠に、オリンピック直前の国際大会では、クリスティー・ヤマグチに勝っています。
プレッシャーがあったとすれば、その後からでしょう。
アルベールオリンピックでは、今で言う、ピーキングが合わなかったようで、現地入りしてからどんどん調子を落とします。
でも、公式練習で、3A+3Tを跳んでますよ。
これ
みどりちゃんのジャンプ集からお借りしました。ありがとうございます。
https://www.youtube.com/watch?v=6SOgMe-MpII
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私はみどりファンです。
だから、吠えさせていただきました。
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追記
アップしたあと、犬の散歩に出たら、からすうりの花が綺麗に咲いていました。
お口直しに。