ここから本文です

「第1子に1000万円支給」少子化問題はこれで解決する! 〜予算的には問題なし。問われるのは総理の本気度だ

現代ビジネス 11月14日(土)7時1分配信

「強い経済」には画期的な少子化対策が不可欠

 安倍首相は『文藝春秋』のインタビューで、こうも語っている。

 〈 「一億人」は日本の豊かさの象徴的な数字です。50年後もこの一億人が維持できれば、その時点の人口構成比も65歳未満が三分の二となり、年齢階層別の不均衡も解消される計算になります。 〉

 〈 「一億総活躍」社会の実現に向けて、私は「新・三本の矢」を掲げました。第一の矢は、これまでの「三本の矢」の経済政策を一層強化した「希望を生み出す強い経済」です。そしてその矢が狙う的が、戦後最大となる「GDP600兆円」を、2020年頃までに達成することです。 〉

 〈 ここまで申し上げてきた施策は、全て「一億総活躍」というキーワードがその背景にあります。その実現の為に、今般の内閣改造では、一億総活躍大臣を新設しました。 〉

 「一億総活躍」を言い募るが、現在の人口1億2689万人中の残る「2689万人」の過半に相当する若年貧困に喘ぐ人たちこそが低賃金サービス業従事者であることに、文春インタビューでは触れていない。

 ともあれ、GDP600兆円達成による「強い経済」実現には「第3次ベビーブーム」をもたらす画期的な少子化対策が不可欠だ。改めて加藤勝信一億総活躍大臣の手腕が問われているのだ。

歳川 隆雄

2/2ページ

最終更新:11月14日(土)7時6分

現代ビジネス

記事提供社からのご案内(外部サイト)

「現代ビジネスプレミアム倶楽部」

講談社『現代ビジネス』

月額1000円(税抜)

現代ビジネスの有料会員サービスです。ビジネスパーソンが求める記事に加え、会員限定のイベントや会員同士の交流会などの体験型コンテンツも網羅して提供しています。

分断後初「同床異夢」の中台会談

分断から66年、初めての中台首脳会談が行われた。習近平氏と馬英九氏は歴史的意義をたたえたが、描く道筋は異なる「同床異夢」の会談だった。
本文はここまでです このページの先頭へ

お得情報

その他のキャンペーン