世界銀行が10月28日発表した「2015ビジネス環境評価」で韓国が世界189カ国中4位だったと、韓国メディアがいっせいに伝えた。世界の主要企業がアジア本部を置く香港よりも起業しやすい国という評価らしい。政府は浮かれているようだが、評価には韓国企業が苦しむ労使問題が反映されていないため、経営者たちはむしろ戸惑っている。今のところ外国企業が韓国に殺到している事実もない。一方で、韓国の「世界起業家精神発展指数」は経済協力開発機構(OECD)で最下位圏だという。
日本は韓国から大きく劣る34位
朝鮮日報(電子版)など韓国メディアによれば、2003年に発表が始まった世界銀行の「ビジネス環境評価」では、韓国は10年以降、16位、8位、8位、7位、5位、4位と着実に順位を上げてきた。今年の1位はシンガポールで、2位がニュージーランド、3位がデンマークだった。香港は5位、米国は7位で、日本については「韓国より大きく劣る34位だった」と誇張した。
世銀の「ビジネス環境評価」では、各国が企業活動の基本となる制度、インフラをどれだけ備えているかを評価している。具体的には、企業設立や建築時の許認可、電力供給、財産権登記、通関など10の評価項目がある。