記事詳細
【府中刑務所文化祭】
「臭い飯」は臭くなかった 塀の中の素顔を…ツアー参加者1万8000人
次は浴場。正面に入浴にあたっての注意が掲げられている。「かけ湯は2杯まで」などと表記され、入浴中の合計も12杯と厳格なルールがある。
「当たり前なのだろうけれど、お風呂も自由に入れないのか」。隣で見物していた50代の男性は感心しきりだった。
見学コースが一通り終わり、入場の際の重い門の脇にある狭い扉から外に。非日常から日常に、娑婆の空気を胸一杯に吸う。少しの間だったが、受刑者の日常を感じた。
法務省の幹部は「普通の日常生活になじめず、犯罪者になってしまった受刑者も多い。朝、決まった時間に起床して食事と労働。規則正しい生活を習慣づけて、出所後に備えてもらう」と話す。スムーズに普通の日常に復帰できれば、再犯防止に役立つとの考えがあるのだという。
普段、あまり深く考えることのない塀の中。非日常を楽しみつつも、犯罪や刑罰について考える契機にもなった1日だった。
このニュースの写真
関連ニュース
- 【衝撃事件の核心】闇売買で広がるやせ薬マジンドール 依存性高く副作用も… 自由診療の穴くぐり安易な処方が横行
- 【衝撃事件の核心】足のサイズ34センチ、体重400キロ…メタボヒグマが北海道で増殖中 シカ、サケ、トウモロコシと飽食のゆとり世代
- 【疑惑の濁流】小渕優子さん、これで事件は幕引きですか? 「姫」と「城代家老」が地元・群馬でやっていたこと…
- 【銃声なき抗争】(1)分裂山口組繰り広げられる暗闘の真相 総本部「乗っ取り情報」
- 【衝撃事件の核心】「いつか殺される」-前橋で無残な姿で見つかった社長失踪事件 「30年来の知人」の強欲な素顔とは…
- 【埼玉・熊谷6人殺害事件】脈絡なき供述、空腹時の奇声…ナカダ容疑者の取り調べ難航 「もう限界…」と捜査員ら