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【府中刑務所文化祭】「臭い飯」は臭くなかった 塀の中の素顔を…ツアー参加者1万8000人

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【府中刑務所文化祭】
「臭い飯」は臭くなかった 塀の中の素顔を…ツアー参加者1万8000人

開会を前に詰めかける見物客

出場券、無くすと「出所できない可能性があります」

 府中刑務所の敷地は約26万平方メートル、収容する受刑者は現在約2100人で、日本最大の受刑施設だ。受刑者のうち約400人が外国人と多国籍。また、指定暴力団山口組の篠田建市(通称・司忍)組長(73)が約4年前まで入所し、現在もナンバーツーの高山清司受刑者(68)が受刑している暴力団関係者の収容先としても知られる。

 文化祭では、受刑者を直接目撃することは不可能だが、その日常を垣間見ることもできる。「プリズンアドベンチャーツアー」では、録音や録画は禁止だった一方、受刑者が作業を行う工場や浴場を見学できる。

 刑務所西側の受刑施設の入口に並ぶこと数10分。手荷物を渡されたポリ袋に入れ、きつく縛って抱える。そのまま少し待つと目の前の金属製の扉が左右に開く。すると、奥にはもう1つ、閉ざされた重い扉。一定の人数になると、今、入ってきた背後の扉が閉じる。

 「無事、娑婆に帰ることができるだろうか」そんなことが頭をよぎっていたその時、職員によるダメ押しが。「お手持ちの入場券は出場券になります。途中で無くしてしまうと、出所に手間がかかる可能性があります」。お決まりのネタなのだろう、職員は慣れた様子だ。苦笑いを浮かべざわつく見学者。職員はさらに「出所の記念に出場券はお持ち帰りください」とたたみかける。

「かけ湯は2杯」まで

 見学者がまず向かうのは工場だ。途中、目に入った脱衣場には、作業服が掛かっている。トラブル回避のためだろう、見たところハンガーは取り外し不可能な構造だ。作業場には複数の工作機械があり、中央奥には職員が監視するために一段高くなった場所がある。作業にあたって受刑者に向けられた10訓は日本語の他、ローマ字、中国語、ハングル、英語表記も。外国人受刑者を数多く抱える府中ならではだ。

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