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【府中刑務所文化祭】「臭い飯」は臭くなかった 塀の中の素顔を…ツアー参加者1万8000人

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【府中刑務所文化祭】
「臭い飯」は臭くなかった 塀の中の素顔を…ツアー参加者1万8000人

開会を前に詰めかける見物客

 「臭い飯」という巷の評判は何だったのだろうか。府中刑務所の職員がその由来を分析してくれた。それによると、受刑者の房はトイレが備え付け。それゆえに「房内での食事の時に、トイレが匂うということで『臭い飯』となったのでしょう。とは言っても、トイレにフタはありますし、房内での食事も朝食くらいです」と苦笑いだった。

 近くでカレーに舌鼓を打っていた20代の女性2人も「えー、臭くない」「普通においしいじゃん」と楽しんでいた。

屋久杉の高級テーブルやおみこしも販売

 「臭い飯」のほかに人気なのは、コッペパンとレーズンパンのセット。2つ100円で販売される。弁当完食後に販売所に向かったが、すでに100メートル超えの長い列。この日は午前中800セット、午後700セットの販売予定で、開場約30分後には、係員が「午前中はあと100です」と購入希望者に呼びかけるほどだった。

 完全に出遅れたと感じ、パンの購入は泣く泣く諦めることに。毎年購入しているという40代の女性によると、「中がしっかり詰まった、懐かしい味」とのこと。来年こそはとリベンジを誓った。

 会場では、受刑者が刑務所作業で制作した家具や革靴などの即売も行われる。“監獄製”は、質が高くて安価と愛好者も多い。

 革靴が5~6000円程度で販売される他、家具は数万円の日用品から高級品まで多種多様。ほかにも枕や箸、お盆のような日用品やうどん、カバンやベルト、バーベキュー用品まである。また刑務所の名前が入った巾着袋や前掛けなどのグッズも人気だ。この日の即売で最も高価だったのは108万円のおみこし。また、高級感あふれる約50万円の屋久杉製テーブルは、開場から1時間もしないうちに「売約済」となっていた。

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