サッカーのJ2栃木SCは14日、県グリーンスタジアムで京都と対戦し、0-1と競り負けた。今季ホーム最終戦を白星で飾れず、最下位22位からも抜け出せなかった。21位の大分も首位・大宮に敗れ、残り1試合で勝ち点差3のままだが、栃木SCは次節、大分が敗れた上で、札幌に大勝しないと入れ替え戦には進めないため、事実上のJ3降格が決定した。

 最終節を残し、栃木SCは7勝14分け20敗の勝ち点35、得失点差マイナス22。一方、大分は8勝14分け19敗の勝ち点38、得失点差マイナス9。

 雨の中の一戦となったこの日の試合は、京都が前半23分、MF金南一(キムナミル)のゴールで先制。負けられない栃木SCは同31分に、早々とMF中美慶哉(なかみけいや)に代えてFW河本明人(かわもとあきと)を投入するなど、同点、逆転を狙ったが、最後まで京都ゴールを割ることはできなかった。

 試合後には、選手とともに水沼富美男(みずぬまふみお)社長らがピッチ上に立ち、スタンドで最後まで声援を送ったファンに、「J2に残ることは難しくなった。この結果を深くおわびしたい」などと沈痛な表情で話した。

 J2は23日に最終節が行われレギュラーリーグ全日程が終わる。栃木SCはアウェーで札幌と、大分はホームで磐田と対戦する。その後、J2の21位のチームが、J3の2位チームとの入れ替え戦(ホームアンドアウェー方式=29日、12月6日)に回る。