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プロ野球:原巨人監督退任決定「感謝の気持ちでいっぱい」

毎日新聞 2015年10月19日 15時59分(最終更新 10月19日 19時27分)

退任会見で目を赤くして質問に答えるプロ野球巨人の原辰徳監督=東京都千代田区で2015年10月19日午後4時18分、梅村直承撮影
退任会見で目を赤くして質問に答えるプロ野球巨人の原辰徳監督=東京都千代田区で2015年10月19日午後4時18分、梅村直承撮影

 プロ野球・巨人の原辰徳監督(57)が今季限りで退任することが19日、発表された。原監督は同日午後に東京都内で球団の渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナーと会談して辞意を申し入れ、了承された。後任は未定。

 会談後に行われた記者会見で、白石オーナーは「新陳代謝が必要だということで身を引かれるということなので、我々も意向を尊重して受け入れる」と説明した。

 原監督は「意向を改めて渡辺(読売新聞)主筆、白石オーナーに伝え、理解していただいて退任する運びとなりました。長きにわたり応援していただいた皆々様に感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。退任を決意した理由については「この3年ほどチーム力が低下し、成績が落ちてきた。なんとか(打開を)と思ったが、新陳代謝により新しい監督のもとでチームを託す方が正しい選択だということでこういう結果になった」と述べた。

 巨人は今季、セ・リーグで2位にとどまって4年ぶりに優勝を逃し、クライマックスシリーズ(CS)でもファイナルステージでヤクルトに敗れ、昨年に続いて日本シリーズ進出を逃した。原監督はCSでの敗退が決まった17日のヤクルト戦後、桃井恒和球団会長に辞意を申し入れていた。

 原監督は就任1年目の2002年に日本シリーズを制して日本一に。04年から2年間は現場を離れて球団の特別顧問となったが、06年に復帰してから今季まで10年間にわたって監督を務めた。その間に2度のリーグ3連覇(07〜09、12〜14年)、2度の日本一(09、12年)を達成。09年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の監督も務め、チームを世界一に導いた。

 監督としての在任期間は延べ12年で、巨人では長嶋茂雄氏の15年、川上哲治氏の14年に次ぐ歴代3位。今季が2年契約の2年目だった。【平本泰章】

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