ソウル市内の繁華街で、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を風刺する内容の壁画が数点見つかった。
13日に寄せられた匿名の情報によると、弘大入り口駅周辺、新村、大学路などの建物の壁にスプレーで描かれたグラフィティーが30-40点ほど見つかった。グラフィティーとは、建物の壁などにスプレーやペンキなどを使い、落書きのように文字や絵を描くことをいう。
問題のグラフィティーには、第2次世界大戦当時に日本軍の象徴として用いられた旭日旗を連想させる国旗を背景に、朴大統領が笑みを浮かべて手を振る様子が描かれていた。その下の方には日本語で「さよなら 2015.11.14」と記されていた。
このグラフィティーについては、朴大統領が14日から海外を歴訪するに当たり、日本の安倍晋三首相との間で、旧日本軍の慰安婦問題解決の方法を探るのか否かについて関心を表したものではないかとの見方が出ている。朴大統領の海外歴訪のルートが、安倍首相とほとんど重なっているためだ。
一方、警察によると、建物の所有者の許可なく壁などに文字や絵を描いた場合、器物損壊容疑が適用され得るという。