ゆる体操のメカニズム
ゆる体操はいくつものメカニズムに支えられて高い効果を発揮するように設計されています。
著書やDVDの中で、それらについてたまに説明がある程度でまとまった解説はあまり聞かないのですが
ここに思い出す範囲で書き出してみます。
(正確性にはそこまで自信はありませんが、おおむねこのような感じだと思います)
○さすり効果
○教室の持つ環境効果(明るく、適度な温度管理、風通しがよい、…など)
○指導員のリード効果
○指導員のもつDSの影響力(ゆるみや優れたDSが伝播→意識的・無意識的に学習効果がある)
○集団効果
・指導員や仲間の存在がモチベーション維持・向上に役立つ
・コミュニケーションの楽しさ(気の合う仲間がいれば通うのが楽しい)
・お笑い効果(1人では笑えないが、みんなでダジャレを言えば自然に笑える)
・つぶやき効果(1人では忘れがちだが、みんなつぶやいていれば自然と自分もつぶやける)
○継続力を高める定期的開催
○相談タイムに疑問解消
重要なポイントは、ここに挙げられたメカニズムのほとんどが
1人でゆる体操をやっても得られず(得にくく)、教室でゆる体操をやることによって享受できる性質のものだということです。
「さすり」について言えば、自宅で1人でゆる体操をやる際にも行う人は多そうですが、それも厳密に言えば教室で行うさすり運動よりは内容・質的に劣ることは否めません。
(指導員のリードや温性DSの伝播、教室の意場・気場の役割は大きいです。)
教室の存在が大前提
ゆる体操は、教室で行うことで十分な効果を発揮するように設計されています。*1
教室で行うことを前提に、綿密ないくつもの用意周到な仕掛け(メカニズム)が張り巡らされている構造なのです。
よくインターネットの書き込みで、「ゆる体操の効果がよく分からない(効果が出ない)」「続かない」といった意見を聞きますが、それは当然のことだったのです。
もともと健康的で十分な元気があり、さらに生まれつき"ゆるむ能力"に恵まれている人であれば、本を読んだりDVDを見ただけで、教室に通わず1人でゆる体操を行っても十分な健康効果を得ることは可能でしょう。
そういった人たちの成功例・体験談は、amazonのゆる体操関連の本のレビューを見ても割と多く目に付きます。
ただしそれは、全体から見れば、かなり少数の例外的な人たちの話と認識すべきなのです。
多くの人にとっては、ゆる体操を1人で効果的に行うことは難しいので、本来の効果を出したいのであれば教室に通うことが必須不可欠になります。*2
*1.寝ゆるだけは圧倒的に難易度が下がるので、教室に通わなくても効果を出せる可能性が高いです。
*2.教室に通えば必ず効果が出るとは限りません。個人差は当然あります。
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- 高岡英夫氏考案のゆるメソッド、身体意識理論を研究しています。
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