【巨人】阿部、抑え捕手引き受ける「由伸監督胴上げするため当たり前」

2015年11月14日6時0分  スポーツ報知
  • 2月の春季キャンプで、ブルペン入りした阿部

 巨人・阿部慎之助内野手(36)が13日、来季の“守護神捕手”を引き受ける考えを明かした。今季から一塁手に転向したが、高橋監督は「(来季の捕手復帰は)ゼロではない」と話していた。これを受け、背番号10は「そのつもりで準備をする。春のキャンプではブルペンで球を受ける」と宣言。新監督を胴上げするために、最強捕手が復活する。

 迷いも、ためらいもなかった。来季、阿部がマスクをかぶる可能性について、高橋監督は「ゼロではない」と示唆していたが、本人としても気持ちはすでに固まっていた。

 「シーズンが終わってから、自分の中で『あるかもな』というのはあった。そのつもりで準備をするし、チームが勝つために自分ができることをやるのは当たり前。俺がいることで、代打だって出しやすくなるかもしれない」

 基本的には一塁手として試合に出るが、スタメン捕手に代打が出た場合など、終盤を締める“守護神捕手”としてスタンバイする。一塁手にコンバートとなった今季も、チーム事情から26試合で捕手を務めていた。復帰へ最大の障壁となる持病の首痛に関しても「もちろん、今がオフだからということもあるけど、だいぶ落ち着いている」と強調した。

 守護神捕手がチームにもたらす好影響は多々ある。1軍登録捕手を2人に減らせれば、代打要員が充実する。劣勢の試合であっても、試合序盤から捕手に代打を送って、攻撃的な攻めに出られる。今季打ち込まれることが多かった救援陣の再生にもプラスとなり、小林ら経験の浅い捕手陣に、熟練の手綱さばきをじかに見せられる。

 阿部の本気さは、既に準備を進めていることからも伝わってくる。「(キャッチャー用具は)あげちゃったから、メーカーさんにお願いして、来年用のを作ってもらっている。春のキャンプでは、1クールに1回はブルペンに入って、投手の球を受けるつもり」。トレードマークであるフルフェースのキャッチャーマスクは重さ1・3キロのため首への負担が大きいと考え、800グラム程度の通常モデルを発注したという。

 現在、疲労を癒やすために国内でオーバーホール中の背番号10は、「少ししたら、またすぐに練習を始めるよ」と予告した。由伸新監督を胴上げするために、球界NO1捕手が帰ってくる。(尾形 圭亮)

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