[PR]

 高木毅復興相が代表を務める自民党支部が、選挙区内での香典支出を政治資金収支報告書に記載した問題をめぐり、高木氏は11日の参院予算委で「私が葬儀までに弔問して香典を渡した」と改めて違法性を否定した。だが、野党の指摘や遺族の証言とは食い違いがあり、今後も説明責任が問われそうだ。

 質疑では、特別国会で首相指名選挙が行われた2012年12月26日に選挙区内の福井県敦賀市であった葬儀への香典支出が、高木氏本人によるものかが焦点となった。選挙区内での寄付を禁じる公職選挙法は、政治家本人が葬儀の日かその前に弔問し、私費から出す場合に限り支出を認めている。このため本人以外の人が代理で香典を渡すことは同法に違反する。

 高木氏は答弁で「12月26日は東京にいた。23日に亡くなり、いつだったか定かではないが、葬儀までに私が弔問に行き、香典を出した」と説明した。民主の小川敏夫氏が「26日の葬儀には(高木氏の)子息が出席して香典を出したのではないか」と問いただしたが、高木氏は「私が香典を出した」と否定した。