アニメ制作現場すごっ! 「京アニ」ファンら感嘆
京都アニメーション(宇治市)のファン感謝イベント「私たちは、いま‼」が、このほど京都市左京区のみやこめっせで開かれ、大勢のアニメファンが詰めかけた。
京アニが大規模なイベントを開くのは、2013年以来2回目。「アニメーションは人がつくっている。その思いと仕事に触れてほしい」と、展示とステージイベントなどを繰り広げた。
展示会場には「響け!ユーフォニアム」や「Free!」、「たまこラブストーリー」など、近作の制作過程でスタッフが手描きした千枚以上の原画や設定画などが張り出された。「ねじの溝の数を統一すること」など注意事項が細かく書き込まれた楽器の図案や、数十人いるキャラクターを一人一人描き分けた原画など、作画の質の高さで知られる京アニならではのこだわりがのぞいた。
スタジオゾーンでは、普段の仕事場から机や機材を持ち出し、新作「無彩限(むさいげん)のファントム・ワールド」の制作工程をそのまま“展示”。スタッフが1枚ずつ鉛筆で原画を描く作業から、パソコンを使っての彩色、背景画や3DCGの作成などを実演して見せた。
来場者が間近で見守る中、スタッフは質問に答えながら作業を続け、「撮影」の工程ですべての素材を重ね合わせ、モニターに美しい映像が立ち現れると、驚きの声が上がっていた。
【 2015年11月08日 22時00分 】