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【大阪ダブル選】
「ポスト橋下」大阪市長選4氏の争い…吉村氏「ぬるま湯体質変えた」柳本氏「未来志向の創造的改革」 22日投開票
橋下徹大阪市長の任期満了に伴う市長選の立候補届け出は8日午後5時に締め切られ、新人4人の争いになることが確定した。4年前と同様、5日に告示された府知事選とのダブル選となり、22日に投開票される。
知事・市長として約8年間、大阪政界の中心にいた橋下氏は12月18日で市長を退任して政治家を引退する見通し。ダブル選の結果は府政・市政の「ポスト橋下」の枠組みを決めるとともに、新党「おおさか維新の会」の消長にも影響しそうだ。
市長選に立候補を届け出たのは、元衆院議員の吉村洋(ひろ)文(ふみ)氏(40)=大阪維新の会公認▽元北区長の中川暢(ちょう)三(ぞう)氏(59)=無所属▽テーマパーク従業員の高尾英(ひで)尚(ひさ)氏(33)=同▽元市議の柳本顕(あきら)氏(41)=同、自民党推薦。
5月の住民投票で反対多数となった「大阪都構想」や、敬老パスのあり方、経済政策などが争点。
第一声で、吉村氏は「維新は政治家のぬるま湯体質を変えてきた」と改革の継続を訴えた。
中川氏は「官民の経験のある私なら広く理解される改革ができる」と語った。
柳本氏は「未来志向の創造的な改革を実現していきたい」と声を張り上げた。
知事選には、元府議の栗原貴子氏(53)=無所属、自民推薦=と、現職の松井一郎氏(51)=大阪維新公認=ら3人が立候補。市長選とともに、「維新」対自民を中心とした「非維新」を軸に争う構図となり、維新陣営の松井氏と吉村氏、民主党や共産党なども支援する非維新陣営の栗原氏と柳本氏が、それぞれタッグを組んで戦う。