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 フランス・パリで起きた同時多発テロを受け、各国首脳らは事件を強く非難し、連帯を表明する声明を相次ぎ発表した。

 メルケル独首相は13日、「強い衝撃を受けている。明らかなテロ攻撃であり、犠牲者や遺族、パリの全ての人々への思いで胸がいっぱいだ。独政府は仏政府と連携すると共に、フランス国民に対し、ドイツから哀悼の意と連帯する気持ちを伝える」との声明を出した。

 オバマ米大統領は13日夕、ホワイトハウスで緊急声明を発表し、「罪のない市民を狙った常軌を逸したテロだ」と非難した。米国の関係機関が仏当局と連絡をとって原因を探っていることを明らかにし、「テロリストに正義をもたらし、我々を狙ったテロ組織を追い詰めるため、フランスをはじめ世界各国と何でもやる」と強調した。

 ロシアのプーチン大統領は14日未明、犠牲者と関係者に深い哀悼の意を表明し、オランド仏大統領と仏国民を支え、連帯する考えを示した。ペスコフ大統領報道官がインタファクス通信に伝えた。ペスコフ氏は「ロシアは断固としてこの非人間的な殺人を非難する。テロの捜査のためにあらゆる支援をする用意がある」と述べた。

 オーストラリアのビショップ外相は14日、緊急会見を開き、「フランスと世界にとって暗黒の金曜日だ」と述べ、「豪州政府として仏当局にあらゆる支援をすると伝えた」と話した。トルコで15日から開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議については、「現時点では開催すると理解している」と述べるにとどめ、ターンブル首相が参加するかどうかなどは明言しなかった。

 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は14日、オランド大統領に電話し、「中国政府と人民を代表して、そして私個人としてもこの野蛮な行為に最も強烈な非難を表明する」と述べ、犠牲者に哀悼の意を示した。国営中央テレビが伝えた。

 国連の潘基文(パンギムン)事務総長も13日、「卑劣なテロ攻撃」と非難する声明を報道官を通じて出した。国連安全保障理事会も同日、「野蛮で卑劣なテロ攻撃」と最も強い言葉で非難する報道声明を出し、犯人を裁きにかける必要性を強調した。