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【プロ野球】

楽天、今江獲得へ 星野副会長出馬も

2015年11月13日 紙面から

ロッテからFA宣言し、楽天からオファーを受けた今江=QVCマリンフィールドで(小林良二撮影)

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 2年連続最下位から巻き返しを狙う楽天がFA交渉が解禁された12日に速攻でアタックをかけた。ターゲットはロッテからFA宣言した今江敏晃内野手(32)。交渉の状況によっては星野仙一球団副会長(68)が自ら口説き落とす、ガチ勝負だ。

 一番乗りの接触に本気度が表れた。安部井統括本部長がこの日、本人に連絡を入れ、獲得の意思を伝えた。今季固定できなかった三塁。勝負強い打撃とゴールデングラブ賞4度の堅実な守備を誇る今江は、弱点を埋めてくれる存在だ。

 星野副会長は「32歳はまだまだ働き盛り。心機一転すれば、十分に活躍できる」と評価。その上で、「FA宣言する選手は人生をかけている。交渉することになれば、真剣に向き合わないと失礼になる」と場合によっては直接出馬も辞さない考えを明かした。

 過去にFAで楽天入りした選手は08年に中日から宣言した中村紀洋ただ1人。その後は負け戦が続いた。昨年は金子と大引、2年前は片岡と大竹の獲得に失敗。しかも、形式的な交渉に応じてもらっただけという寂しい実情がある。

 今季年俸が2億円(推定)でAランクとみられる今江の獲得にはリスクも伴う。人的補償で有望な若手を失うリスクを抱え、ロッテに対して今季年俸の50%も支払わなければならない。それも覚悟の上で、楽天は今江獲得に全力を尽くす。少なくとも2年総額4億円程度の条件を提示し、1桁背番号を用意して誠意を伝える構えだ。

◆今江「電話鳴りうれしかった」

 今江は12日、QVCマリンでトレーニング後、「今日の朝(楽天の安部井チーム統括本部長から)話がありました。連絡をいただいて大変うれしいです」と声を弾ませた。近日中に初交渉する。

 14年間在籍したチームと決別した涙のFA宣言から2日後。「手を挙げてくれるところがなかったら、どうしようかと思っていた」という今江に早々と朗報が届いた。交渉解禁日のラブコールに「朝一番に電話が鳴ってうれしかった」と満面の笑み。楽天の印象は「ファンがとても温かくて若い選手が多い。PL(学園高)の先輩の(松井)稼頭央さんとは球場で会えばよく話をします」と話した。 (小林良二)

 

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