世に倦む日日

厳しい人生の試練だが、「はすみしばき」事件の「ネット私刑」に与しなかったこと、加担も幇助もせず、若いながら、潔くこうして責任を引き受ける形で身を処したことは、必ず財産として残るぞ。いい決断だったと言われるときが来る。本物のリーダーをめざすことだ。学問をやれ。理論を身につけろ。

石野雅之、おまえは少しは責任を感じているのか。ラーメンなんか写真に出して余裕をこいているが。二人も会社退職に追い込まれたんだぞ。しかも、一人は若く、｢はすみしばきプロジェクト」とは無関係だった。Twを公開しているんだったら、事件について何か言えよ。当事者なんだから。

手に職を持っているとはいえ、変化が激しく競争が激しい業界で、15年間、40人の小さな会社で仕事を続けるということは、今の時代、東京ではなかなか難しいことだ。よっぽど社長と仲間から信頼され、柱になって活躍していたということじゃないのか。よく両立させていたと思うし、断腸の思いだろう。

結局、｢はすみしばきプロジェクト」で2人が会社退職に追い込まれた。「ネット私刑」の愚行の責任をとらされたということだ。No.2はリンチ行動に加担せず、幇助もせず、正当化もせず、無関係だったのに。しばき隊の「ネット私刑」の責任をとらされた。梶原元の責任は重い。どう考えても重い。

梶原元とか、小倉秀夫とか、こういうことは全く考えないんだよな。想像力がない。全員が自分と同じ（弁護士の特権身分の）境遇だと思ってる。あるいはNo.1と同じフリーターだと思っている。その前提で、正義とイデオロギーを振りかざして敵と戦う政治闘争をやっている。一人一人のことを考えろよ。

うわっ。ほれ見ろ。こんなことになった。梶原元はどう責任をとるんだ。http://bit.ly/1Mt1N6q  本人だけでなく、会社にとっても大損害だぞ。40人の小さな会社で、この男は創業からの生え抜きで、しかも43歳のバリバリだ。どれだけ貢献が大きく、期待も大きかったことか。

在特会と思想的に一体で内在している2ch右翼は、敵であるしばき隊を悪宣伝するために、矮小に矮小に言っているうちに、実像を見失っている。2年前のやくざ写真で概念化している。ありがちな話だ。今のしばき隊は、傘下にシールズを抱え、エキタスを売り出し、大変な巨大プロダクションですよ。

No.1、No.2、No.3はあのとおりとして、しばき隊には最高顧問と社外取締役がいますよ。これは、そのまま名前を挙げましょう。エグゼクティブ･フェローが小熊英二で、フェローが中野晃一だ。立派なものでしょう。右翼はしばき隊を小さく見すぎなんだよね。入れ墨やくざ集団は過去の話だ。

外資系IT企業というのは、多分、これまで、社員の中途採用で思想信条まわりは厳しくチェックされなかったはずだ。それはプライバシーで個人の自由ということで。その点のHRの管理は緩かったと思う。今回の事件を契機に変わるかもしれないよね。もろに売上と利益に影響するということになったら。

たった40人の会社。こんな時代に、お客にモノ（商品）を納め、売上を立て、入金を確認し、従業員に給料を払い、資金繰りを回して経営を維持することが、どれほど大変なことか。私なんか、すぐにそういうことが頭に浮かぶ。今回の事件は大きなリスクだ。神原元や小倉秀夫には何も分からないだろうが。

個人情報晒し（ネット私刑）の被害がどんどん広がっている。神原元はどう責任を取るんだ。No.2の男は「はすみしばきプロジェクト」には無関係だった。扇動のTWも幇助のRTもせず、連中の暴走からは距離を置いていた。自宅住所が右翼に晒されるということの恐怖を、おまえは分かっているのか。

どっかで頃合を見て、しばき隊から足を洗え。しばき隊に取られていた時間を学問に回せ。革命家になりたいのなら理論を身につける必要がある。理論家にならないといけない。古典を集中的に読んで、歴史と思想史を勉強することだ。40過ぎたら人生の残りは短いぞ。悪いことは言わん。そうしろ。

2chで大盛況になった後、時間差が少しあってマスコミの報道ネタになった事件というのは幾つかある。最近では佐野研二郎のパクリ騒動がそうだ。小保方晴子事件もそういうところがある。今回の「はすみリスト」事件は、まだ世間の多くの者が知らないが、もしマスコミでハプンしたら騒ぎになるだろう。

「立憲主義としばき隊の政治暴力の正義論 - 神原元への懲戒請求の『付議』」をアップしました。http://critic20.exblog.jp/24930021/ 

安倍晋三に包丁持って突っ込んで行くテロリズムなら、まだ話は分かるが、何で一般市民に対する無差別な暴力が正当化されるのだ。どうしてその暴力が「だいたいの正義」で合理化されるのだ。被害に遭ったのは普通の市民だぞ。イデオロギーが違うだけだ。どうしてしばき隊は政敵と対話ができないんだ。

だいたいの正義だろうが、お腹いっぱいの正義だろうが、正義の名の下に暴力を行使してはいけないんだよ。暴力を政治の手段として正当化するのは間違っている。そういう政治勢力や社会運動は必ず見捨てられる。神原元の過激で独善的な正義論は、必ずどこかで挫折するだろう。通用するはずがない。

しばき隊の中で唯一見どころがあったのがNo.2だから、個人情報が晒されるのを見るのは複雑な気分だ。こうやって暴力はハネ返って我が身に及ぶのさ。本名ではなく匿名でやっているのには理由がある。匿名でやっている者はみな同じ。しばき隊が暴力を正当化して暴力主義を続ける限り、ずっと続くぞ。

質問には答えない主義だが、政党というものは、基本的にめざす政治理念･社会理念を党名に掲げるもの。それをしない政党はすぐ崩れて消える。自由民主党の「理念」とは、共産主義から自由で民主的な日本を守るという意味での自由主義と民主主義。1955年の結党だが、今も基本的に「理念」は同じだ。

No.3は、SEALDs運動で一気に組織内で上昇して地位を固めたが、この男は見どころがないね。No.3より上には行けない。腹の中ではしばき隊なんかどうでもよくて、自分の出世だけだろう。自分の地位と権力だけというのはNo.1も同じだが、スケールが違う。麻原彰晃並みの欲望と野心。

党が二つに割れるときは、基本的に、右か左か、自民寄りか共産寄りかという政策路線の一次元のポジショニングの問題となる。選択は常にイデオロギーの左右の何如がキーになる。つまり、21世紀になっても、世界の政治は19世紀のマルクスが支配しているということだ。マルクスは実に偉大な思想家だ。