韓国外務省は13日、2015年版の外交白書を発表した。日韓関係では14年版と同様、旧日本軍の従軍慰安婦問題の対応について1ページ以上を割き詳しく記述。日本に対し「被害者と国際社会が納得できる解決策の早期提示を求めた」などと強調した。
白書は14年の韓国外交を総括したもの。同年6月に、日本が従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話(1993年)の検証報告書を公表したことについて「談話は『政治的産物』だったとの歪曲された印象を広めた」と批判した。また、朝日新聞の慰安婦問題に関する記事取り消し(同8月)を機に日本で「強制性を否定する動きが広がった」とした。
日韓両国が領有権を争う竹島(韓国名・独島)に関しては、日本が「挑発を強化した」と記述。
中韓関係では「より成熟した関係に発展させる成果を挙げた」とした。