元朝日記者の雇用、継続申し入れ　北星大教職員有志

　従軍慰安婦報道にかかわった元朝日新聞記者で北星学園大非常勤講師の植村隆氏（57）について、同大が来期雇用しないことを検討している問題で、同大の教職員有志が28日、田村信一学長らに雇用継続を求める申し入れ書を提出した。

　申し入れたのは、植村氏を支援する教職員でつくる「大学の自治と学問の自由を考える北星有志の会」のメンバー。申し入れ書は「植村氏を解雇しないと、大学を爆破する」などと脅迫されたことを踏まえ、雇用打ち切りは「脅迫や攻撃をすれば、目的を達成することができるという誤ったメッセージを送る」「大学は植村氏と手を携え、困難に立ち向かうべきだ」としている。

　同会事務世話人の勝村務准教授は「大学の社会的信用に関わる問題。大学側に賢明な判断を求めたい」と話している。