セグウェイジャパン（横浜市）は７日、茨城県つくば市で、立ち乗り電動二輪車セグウェイの技術を取り入れた車椅子型モビリティ「Ｇｅｎｎｙ（ジェニー）２・０」を公道で走らせる実証実験を始めた。日本での実験は初めて。

　ジェニーは事故で下半身不随となり、車椅子生活を送るイタリア人男性のパオロ・バダーノさんが開発した。行きたい方向に重心を傾けると移動できるセグウェイの技術を用いている。

　砂浜などの悪路や多少の段差も走行可能で、約８時間の充電で３０キロ走れる。既にヨーロッパを中心に販売されており、国内では２０２０年東京五輪までの実用化を目指す。

　セグウェイジャパンの担当者は「日本の社会で走ることが可能になれば、車椅子利用者の仕事の幅も広がる」と話した。