伊東版 2015年11月14日
伊豆半島ジオパーク推進協議会に世界ジオパークネットワーク(GGN)の関係者から10月上旬、加盟に向けた課題がメールで届いていたことが13日までに分かった。内容は国際的に見た地質学的価値や伊東のイルカ漁の説明を求める−など10項目。同ジオパークは9月のアジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウムで、GGNが発表した加盟認定地域に含まれず「保留」扱いとなり、保留の理由も明かされていなかった。
指摘された課題などについて、同協議会長の佃弘巳・伊東市長が19日、伊東市役所で記者会見し、説明するという。
事務局によると、英文のメールが届いたのは10月5日の夜。伊豆半島が地質学的価値があり、国際的に見ても重要な場所ということを伊豆半島を研究している人が評価し、イルカ漁の現状と過去、漁の頻度、ジオパークとの関係などを説明するよう求めた。中央拠点施設の整備、ビジターセンターの拡充などについても指摘した。提出期限や形式は示されておらず、まだ正式には回答していないという。
GGNは現在、ユネスコ(国連教育科学文化機関)総会で正式プログラム化が審議されている。プログラム化された場合、同ジオパークが形式的には申請書類を出し直す可能性が高い、との見通しを事務局は示した。