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IMF 人民元を世界の主要な通貨に
11月14日 8時51分

IMF=国際通貨基金は、貿易の決済などで利用が広がっている中国の通貨=人民元について、ドルや日本の円などと並ぶ世界の主要な通貨に位置づけ、今後の加盟国とのやり取りに活用していく方針を決め、理事会を開いて承認を求めることになりました。
IMFは、ドル、ユーロ、イギリスのポンド、それに日本の円の世界の主要な4つの通貨をもとに「SDR」と言われる特殊な資産を作っています。SDRは、IMFの加盟国内でお金のような働きをし、外貨不足に陥ったときなどの支払いに充てることができます。
IMFは世界各国の経済力などを踏まえSDRの通貨を5年ごとに見直していて、今回、中国の人民元を5つ目の通貨に加える方針を決めました。IMFは、中国の貿易額の大きさは採用の基準を十分に満たしているうえ、貿易の決済などでの利用も着実に拡大し、国際的な金融取引の中で使い勝手がよいかどうかという基準も満たしていると判断しました。
ラガルド専務理事は声明で、「人民元を主要通貨に加えることを支持している」と表明し、今月30日、理事会を開いて、承認を求めるとしています。
中国は、人民元の存在感を高めるために主要な通貨に加えるよう強く求めていて、IMFの理事会が採用を決めれば人民元がドルや円など先進国の通貨と並ぶ主要通貨に位置づけられることになります。

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