韓国:慰安婦問題 朴大統領、安倍首相に政治決断求める
毎日新聞 2015年11月13日 22時06分(最終更新 11月13日 22時32分)
【ソウル大貫智子】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は13日までに、旧日本軍の従軍慰安婦問題について、安倍晋三首相に対し、「(元慰安婦の)過去の傷を癒やすことができる決断を下さなければならない」と述べ、政治決断を求めた。聯合ニュースや共同通信など世界各国の通信社計8社による書面インタビューに答え、青瓦台(大統領府)が13日、公表した。2日の日韓首脳会談では慰安婦問題の「早期妥結」で合意したが、両国の立場の隔たりは大きい。日本側の対応がカギを握っているとの立場を改めて鮮明にした形だ。
朴大統領は、首脳会談同様、「被害者が受け入れられ、我が国民が納得できる解決案」を日本側が早期に提案するよう要求。ただ、具体的にどのような案なら受け入れ可能かは示さなかった。
一方、10月29日の毎日新聞の書面インタビューでは妥結の時期を「年内」と明示したが、今回は「近いうちに目に見える進展があることを期待する」と述べるにとどめた。