海外メディアも関心寄せたMRJ初飛行 韓国からは微妙な反応が… (2/2ページ)

2015.11.13


初飛行は大成功だった日の丸ジェットのMRJ【拡大】

 日本のみならず、世界が期待を寄せるMRJ。だが、韓国からは自国に対する嘆き節が聞こえてくるばかりだ。

 11日付の中堅経済紙のヘラルド経済は「中国に続き日本も旅客機の国産化に成功、韓国は仲間はずれ」の見出しで記事を掲載。「いま東アジア3国でジェット旅客機を自前で作れない国は韓国だけだ」と断じた。ニュース専門チャンネルのYTNも12日、「中国に続き日本もジェット旅客機市場に挑戦、日本の翼が復活」と題し、「日中両国の市場占有で(韓国は)苦戦が避けられない見通しだ」としている。

 ツイッターでも「(MRJは)何度かの遅れを経てようやく成功したとか。わが国の航空機製造はどうなることやら…」などと嘆く声が止まらない。

 『徹底比較 日本VS韓国』(河出書房新社)の著者でノンフィクションライターの高月靖氏は、「韓国はスマートフォンの製造を得意としているが、資本力があって経営判断がまともであればある意味、どこの国でも作れてしまう。これまでそうした目先の利益ばかりが優先され、産業の土台となる基礎研究の蓄積が進んでこなかったのが現状だ。韓国では、93年の時点で金泳三(キム・ヨンサム)政権が国産中型旅客機の計画をぶち上げているが、いまだに実現していない」と指摘する。

 悲願の国産旅客機が実現しないなか、近年韓国の航空業界が世界の注目を集めた出来事といえば、もっぱら「ナッツ姫騒動」。国民がうなだれるのも、確かに分かる気がする。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。