海外メディアも関心寄せたMRJ初飛行 韓国からは微妙な反応が… (1/2ページ)

2015.11.13


初飛行は大成功だった日の丸ジェットのMRJ【拡大】

 航空機ファンならずとも興奮した国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の初飛行。国産旅客機の処女フライトはプロペラ旅客機「YS−11」以来、実に53年ぶりの快挙だ。日の丸技術の粋を集めた最新機種に世界の注目が集まるなか、またも地団駄を踏んでいるのが隣国・韓国。玄界灘の向こうから歯ぎしりの音が聞こえてくる。

 「成功。しかも、大成功だった」

 開発を手がけた三菱航空機の森本浩通社長は、11日の初飛行後、笑顔を交えてこう語った。

 日本は戦前、三菱重工による零式艦上戦闘機(通称・零戦)などの軍用機で世界トップクラスの航空技術を誇っていた。だが、1945年の敗戦後、GHQによって7年間航空機の製造、開発が禁じられる。62年初飛行の「YS−11」もジェット機が時代の潮流となり、73年に製造中止となった。

 現在、世界の小型ジェット旅客機市場は、ブラジルのエンブラエル、カナダのボンバルディアの2メーカーが双璧をなす。

 エンブラエルは1機の機体価格が約48億〜60億円で、ボンバルディアは約46億〜53億円。対してMRJは約56億〜58億円と、最低価格はやや割高だ。だが、最新式の低燃費エンジンを採用し、同型のジェット旅客機に比べて燃費を約2割向上させるなど、それを補う多くの利点がある。

 初飛行は、海外メディアも大きな関心をもって報じた。米ブルームバーグは11日、「われわれの予想では、MRJは近いうちにシェア2位のボンバルディアを追い抜くだろう」との専門家のコメントを紹介。小型旅客機市場の勢力図が変わる可能性を指摘した。英紙フィナンシャル・タイムズ電子版も同日、世界的に有名な零戦を引き合いに「『三菱』という航空業界の伝説的な名前が大空に帰ってきた」と伝えた。

 

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