世界選手権で獲得した金メダルを手にする加藤凌平選手(左)と田中和明市長=12日、草加市役所 |
英国で10月に行われた体操の世界選手権男子団体総合で日本の37年ぶりの優勝に貢献した草加市出身の加藤凌平選手(22)=埼玉栄高出、順大4年=が12日、同市の田中和明市長を訪れ、優勝を報告した。
加藤選手は「皆さんの応援が力になった。(昨年の世界選手権で0・1点差で負けた)中国に雪辱できた。今後は社会人になって環境が変わるが、(2016年)リオ(五輪)を目指して頑張りたい」と抱負を語った。
田中市長は「けがが心配だったが本当に良かった。金メダルを獲得し草加市民としてうれしい。リオでも金を取って」とエールを送った。
8月の試合で左足首のじん帯を損傷。一時は歩行困難で出場が危ぶまれていたが、選手らが「チームに絶対必要な存在」と加藤選手の出場を希望。加藤選手も「休んだ方が良いかなと思っていたが、悔しい思いをして勝ち取った選手権だから」と出場を決意したという。
日本代表コーチで父親の裕之さん(51)は「厳しいと思っていたが、何とか間に合った」と父とコーチの両方の顔をのぞかせた。
日本は終盤の平行棒や鉄棒の落下で英国に迫られたが、序盤のリードで逃げ切った。