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 昨年9月の法務省への不正アクセスに使われた中継サーバーを偽名で借りたとして、警視庁は13日、中国籍で住所、職業不詳の楊智軍容疑者(32)を私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで逮捕し、発表した。

 公安部によると、楊容疑者は横浜市に住んでいた2014年3月ごろ、自分のパソコンからネットを通じて、うその名前や生年月日、住所などを入力してサーバーレンタル業者と契約した疑いがある。

 このサーバーは、法務省民事局や全国の法務局の端末を狙った昨年9月の不正アクセスに使われた。公安部が通信記録を調べ、IPアドレス(ネット上の住所)などから特定。楊容疑者はほかに1千台以上のサーバーを偽名で借りていたという。楊容疑者は08年に来日。今年7月にいったん帰国し、今月に再び来日していた。