「韓国銀行、早急に基準金利を0%に下げるべき」

「韓国銀行、早急に基準金利を0%に下げるべき」

2015年11月13日11時24分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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米国・カリフォルニア州立大学のソン・ソンウォン客員教授
  「韓国銀行は最大限早急に基準金利をゼロ(0%)に下げるべきだ」

  米国大統領経済諮問会議首席研究員などを歴任した米国・カリフォルニア州立大学のソン・ソンウォン客員教授が12日ソウル・バンカーズクラブで行われた世界経済研究院の朝食会講演会でこのように明らかにした。世界経済が鈍化してデフレーションの憂慮が高まる状況で消費促進による経済成長が重要なためだ。

  ソン教授は「金利を武器の1つと考えるなら、基準金利を0.25%ずつ下げるのは効果がないため弾丸を浪費するということにすぎない」とし、「通貨政策が効果を発揮するには予期できない水準で動き、市場に驚きを与えなければならない」と話した。

  国内総生産(GDP)に比べ高い家計負債比率が金利引き下げの制約要因という主張に対してソン教授は「韓国の地下経済規模が経済協力開発機構(OECD)国家のうち非常に高いという点を考慮すれば、韓国の実際のGDPはもっと大きい可能性もあり、家計負債比重も韓国銀行の発表値より低い可能性がある」と指摘した。また、韓国家計の資産は銀行預金など流動性資産が多く、負債に耐えうる能力がある程度あると説明した。

  ソン教授のゼロ金利主張に対して李柱烈(イ・ジュヨル)韓国銀行総裁は反対の立場を明確にした。李総裁はこの日開かれた金融通貨委員会直後の記者会見で「(基準金利を)ゼロ(0)まで下げなければならないという主張は度が過ぎる」とし、「ゼロ金利まで行った時の否定的影響を看過したもの」と話した。韓国銀行金融通貨委員会は11月の基準金利を前月と同じ年1.5%に定めた。韓銀は今年6月に1.75%であった基準金利を歴代最低水準である1.5%に下げて以来7月から今月まで5カ月連続で基準金利を1.5%で維持している。輸出不振でも消費心理が改善されて内需が回復する様子が見られ、米国が来月基準金利を引き上げる可能性が大きくなったのが凍結決定の背景になった。
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