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最終更新:2015年11月12日(木) 2時45分

三井住友建設が初会見、傾きの原因に新たな問題

 横浜市のマンションで建物が傾いている問題で、11日、工事全体の責任をもつ元請けの三井住友建設が会見し、「日々の管理体制に落ち度は無かった」と述べました。また会見では、マンションの傾きの原因について新たな問題も浮上しました。

 「深くおわび申し上げる」(三井住友建設 永本芳生副社長)

 問題が公になってから1か月。三井=;M'7z@_$O!"#1#1F|!"$h$&$d$/2q8+$r3+$-$^$7$?!#

 「杭工事の不具合およびデータの流用・転用等を見抜けなかったことは、元請けである当社にとって誠にざんきの至りです」(三井住友建設 永本芳生副社長)

 今回のマンションで元請けとして工事全体の責任を負う三井住友建設。管理責任があったと認めました。

 しかし・・・
 「管理を日々行う過程での落ち度は、必ずしもあったわけではない。裏切られたということです」(三井住友建設 永本芳生副社長)

 杭打ち工事の段階で固い地盤に届いていないことを、「報告してもらわないといけない」と旭化成側の問題であると弁明しました。

 三井住友建設の管理体制は十分だったのでしょうか?

 国交省関係者は・・・
「落ち度がなかったなんて よく言えるよね。今、国交相が調べている最中なのに」 (国交省関係者)

 一方、11日の会見では新たな問題も浮上しました。

 「2センチ(の傾き)が杭だけの問題かというと、そうは考えていない」(三井住友建設 永本芳生副社長)

 実はマンションの傾きは、杭が原因とは限らないというのです。先週、国交省の有識者会議でも杭が固い地盤に届いているか、いないかが大きな議論となっていました。

 「杭が本当に届いていないかどうかも、まだ明らかになってない。なるべく早く明らかになるべきだと思う」(国交省の有識者委員会 深尾精一委員長)

 なぜ、傾きの原因は、いまだにはっきりしないのでしょうか?

 原因は調査方法にあります。三井住友建設がこれまで「固い地盤に届いていない」としてきた根拠は、「サウンディング調査」と呼ばれる「簡易な調査」によるものでした。この調査は「地下10メートルより」深い地点では誤差が発生するおそれがあるため、本来は「ボーリング調査」という本格調査が必要だと専門家が指摘しているのです。

 では、もし杭が届いていたとするとなぜマンションは傾いていたのでしょうか?
 「東日本大震災の影響が、1つ間違いなくある」(三井住友建設 永本芳生副社長)

 三井住友建設は、東日本大震災の可能性を1つとしてあげました。

 傾きの原因は本当に杭なのか?横浜市などは、三井住友建設に対し、本格調査を求める方針です。(11日23:13)

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