サッカー:リオ五輪韓国代表、10戦目で初黒星

 来年のリオデジャネイロ五輪男子サッカーには16チームが出場する。アジアに限ると、本選に行けるのはたった3チーム(ワールドカップは4.5チーム)だけだ。資格は来年1月にカタールで行われるアジア・サッカー連盟(AFC)U-23(23歳未満)選手権で3位以内に入ることだ。

 申台竜(シン・テヨン)監督率いる五輪韓国代表にとっては容易ではない挑戦だ。11日に中国・武漢で幕を開けた4カ国親善大会は、五輪出場権を獲得するための「模擬テスト」としてサポーターたちの関心を引きつけた。

 11日に対戦したモロッコは「仮想イラク」だった。韓国はAFC U-23選手権のグループリーグで、イラク・ウズベキスタン・イエメンと同じグループのC組に属している。先月のオーストラリアとの2連戦に出場しなかったクォン・チャンフン=水原サムスン=とヨ・ボンフン=ジル・ヴィセンテFC=がスタメンで最も目を引いた。

 ウリ・シュティーリケ韓国A代表監督の譲歩で五輪代表になったクォン・チャンフンは、センス抜群のパスを何度も披露し、自身がA代表の主軸MFであることを証明した。初めて五輪代表入りしたヨ・ボンフンも活動量が大きく、クォン・チャンフンが思う存分攻撃できるよう助けた。しかし、決定的シュートが外れるなど惜しい結果に終わった。

 韓国は全体的に短いパスを回し続けてチャンスを狙った。しかし、試合が行われた武漢スポーツセンターは芝が伸びてきちんと整備されておらず、短いパスプレーに適したピッチではなかった。長いパスで試合を展開することもできる状況で、選手たちは短いパスに執着し、攻撃の流れが途切れることも多かった。戦術的に臨機応変な姿勢に欠けていたのが悔やまれる。

 韓国は前半28分、センターバックのチェ・ボンウォン=FCスロヴァン・リベレツ=が自分のところに来たボールをうまくさばけずに相手に奪われ、これがアチャバ・カリムのゴールにつながった。

 韓国は0-1で敗れた。今年2月に申監督が就任して以降、7勝2分を記録した末の「初敗戦」だ。テレビ朝鮮解説員としてこの試合を担当したシン・ムンソン明知大学教授は「韓国は技術的に良いサッカーをしたが、得点には失敗した。残りの試合では確実にゴールを決めるところを見せなければならない」とコメントした。韓国は13日午後5時にコロンビアと第2戦、15日午後8時30分に中国と第3戦を行う。テレビ朝鮮では2試合とも生中継する。

チャン・ミンソク記者
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