バスケットボールの歴史

バスケットボールはアメリカ、マサチューセッツ州スプリングフィールドのYMCA(キリスト教主義に立ち、教育・スポーツ・福祉・文化などの分野の事業を展開する非営利公益団体のこと)の大学講師、ジェームズ・ネイスミスによって考案されました。

初めての公式試合は1892年1月20日にそのYMCAの大学で行われました。ネイスミスは、ニュー・イングランド地方の長い冬に室内でできる激しいスポーツを求めていました。そこで体育館のギャラリーに桃の籠を下げて、そこにサッカーボールを入れあうという今のバスケットボールの原型ができたのです。

考案当初は、人数制限がなかったりとルールが定着していなかったので、100人近くの人数でプレーする学校や、ギャラリーからゴールを妨害する観客がいたなどの問題があったそうです。バスケットボールは当初から人気があり、スミス大学の体育教師だったセンダ・ベリンソンによって女性用バスケットボールがはじめられ、その年のうちにアメリカの各地でプレーされるようになりました。

その後、1932年6月に国際バスケットボール連盟通称FIBAが結成され、男子は1936年のベルリンオリンピックから、女子は1976年のモントリオールオリンピックからバスケットボールがオリンピック正式種目として採用されました。FIBAによると、1998年の時点で世界のバスケットボール人口は4億5000万人、FIBAに加盟した国と地域は2006年8月に213まで増えました。

日本へは、スプリングフィールド大学を卒業した大森兵蔵が1908年に東京YMCAで初めて紹介しました。その後、1930年には日本バスケットボール協会JABBAが設立されました。現在の日本のバスケットボール人口は600万人に達し、一昨年には日本としては初のプロリーグ「bjリーグ」が発足しましたが、他国に比べると遅く、アジアの各大会で苦戦を強いられてきています。漫画「SLAMDUNK」の連載が日本でのブームの立役者をなり、この漫画の存在は日本のバスケには欠かせない ものとなっています。


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