米谷陽一
2015年11月12日18時59分
経営統合を基本合意している出光興産と昭和シェル石油は12日、早ければ来年10月の合併を目指すと発表した。合併後も当面は「出光」「シェル」の看板を残すが、いずれ新しいブランドをつくって統一することも検討する。合併比率は今後詰める。
出光は業界2位、昭和シェルは5位。合併後は社名を改め、本社も移す。代表取締役は両社が同数を出すなどして「対等の精神」を実現するという。
今後、両社は資産査定を進め、2016年度上期にも最終契約を結ぶ。両社の臨時株主総会での承認を経て、16年10月から17年4月までの間の合併を目指す。
両社によると、石油製品の生産計画や物流網を見直し、管理部門を統合するなどして合併5年目には年500億円の経費を削減できるという。両社グループの製油所は全国に計7カ所あり、首都圏や中京圏では近接している。人口減少やエコカーの普及でガソリンの需要も縮小傾向だが、製油所の統廃合はしないという。(米谷陽一)
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